活況呈するALS治療薬の開発

 発症後3~5年で呼吸筋麻痺を来し、人工呼吸管理を行わないと呼吸不全で死亡に至ることが多い筋萎縮性側索硬化症(ALS)。原因不明の神経難病で、現状の保険適用薬2剤では進行を止めることができず、さらに有効な治療法が切望されている。徳島大学病院脳神経内科教授の和泉唯信氏は第62回日本神経学会(5月19~22日、ウェブ併催)で、ALS治療薬の開発の状況や最近のトレンドについて解説。また、同氏らが実施した末梢神経障害治療薬メコバラミンの医師主導治験(第Ⅲ相試験)で得られたエビデンスや治験をめぐる課題についても語った。