われわれは医療的ケア児をどう支えるか

 昨年(2021年)9月、医療的ケア児支援法が施行された。医療的ケア児の支援が国や自治体の責務であることを明記した法律だ。医療的ケア児とは「日常生活、社会生活を営むため恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠な児童」のことで、近年の新生児医療の進歩により著しく増加している。広島大学病院リハビリテーション科教授の木村浩彰氏は、新生児集中治療室(NICU)で医療的ケア児のベッドサイドリハを行ってきたが、退院後の支援にも小児リハビリテーション(以下、小児リハ)が果たすべき大きな役割があるという。第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会(2021年11月12〜14日、ウェブ併催)の教育講演から紹介する。