形成外科学会、患者向けガイドブックに意欲

 質の高い診療ガイドライン(GL)の普及を通じてEBMの浸透を支援する厚生労働省主導のEBM普及推進事業(Minds)では、医療者だけでなく患者や市民もGL作成に参加する重要性を訴えている(「診療ガイドライン作成への患者・市民の参加」の基本的な考え方)。これを受け、乳がん患者が作成に参加した『患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版』(日本乳癌学会)などの患者向けGLが増えている。日本形成外科学会でも学会初となる乳房再建とリンパ浮腫に関する患者向けガイドブック(GB)の作成を進めており、2024年の刊行を目指している。第65回同学会(4月20〜22日)では、GB作成に至る経緯や目指すべき方向性について報告するセミナーが開催された。