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LIFESTYLE 〜人生をもっと豊かに〜
2018.4.5

コイン収集の世界―歴史を所有するロマンと資産性―

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「世界で一番美しい金貨」 ウナとライオン

英国で1839年にヴィクトリア女王の即位を記念して発行された、わずか400枚のプルーフ5ポンド金貨。コインに描かれているのは1837年に18歳という若さで即位し、1901年までの64年間、誰もが知る「大英帝国」の全盛期を築き上げた美しく、かつ強きヴィクトリア女王だ。ウナとはエドモンド・スペンサー著作の『妖精の女王』の主人公で、彼女を守るのがライオン。この金貨をデザインした彫刻家ウィリアム・ワイオンはウナ=ヴィクトリア女王、ライオン=英国と見立て、大英帝国発展の願いを表したのである。そうした物語性と希少性、そして何よりも美しさと繁栄の象徴とも言える存在感のおかげで、世界中のコレクターと成功者たちの垂涎の的となっている。

ウナとライオンの裏は、ヴィクトリア女王の横顔。ちなみに、未使用レベルで現在の市場価格は3,000万円前後。

 さまざまなものが対象となるコレクションの中で、歴史的価値を持ち、世界中で多くの人々を魅了し続けるコインの収集。1968年の創業以来、東京・銀座で貨幣商を50年にわたり営む「銀座コイン」を訪ね、コイン収集の魅力や、実際のコレクションの始め方について教えていただいた。

コインが持つ機能性に「収集」という魅力が加味

 古代の人々は物品交換の媒体として、穀物や貝殻、家畜などを利用していた。やがて「価値の尺度」「耐久性」「携帯性」「素材の量」などを重視した金属貨幣=コインが誕生する。紀元前700年ごろのことだ。

 ヨーロッパでは権力者の肖像などをデザインしたコインが多く流通するのに対し、日本では紐を通す穴を中心に開けた銅貨や金製の小判などが貨幣として広く使われるようになった。

 そして現代、貨幣の機能である「支払い」「価値の尺度」「蓄蔵」「交換手段」に、新たに「収集」という魅力が加わった。金属貨幣=コインが持つ芸術性や希少性に惹かれたコレクターが、世界中で増加しているのだ。

 その理由を、銀座の老舗貨幣商『銀座コイン』の竹内潤氏は「古いコインを収集することは、"歴史の裏付け"を収集することと同じです。コイン1つ1つが持つ歴史や文化、芸術性を理解した上で、希少なコインと出会った時の感動は計り知れません。そうしたロマンこそがコイン収集の魅力であり、他のコレクションと決定的に違うところだと思います」と語る。また、歴史的価値の高いコインは、世界的に価値あるものとして取引されるため、「代々受け継いでいく資産としても、価値のあるコレクションです」とも。

 では、実際にどのようにコインを収集すればよいのだろうか。

 世界には数多くのコインがあり、その中から自分の収集スタイルに合ったコインを探すのは難しい。まずは、自分の収集スタイルを見極めるために、『銀座コイン』を訪ねてみたい。

 『銀座コイン』は1968年の創業以来、50年にわたって貨幣商を営む専門店であるため、扱うコインは国内外多岐にわたる。その品揃え、鑑定眼の確かさは、1994年から続いているテレビ東京の人気番組「開運! なんでも鑑定団」に、会長の竹内俊夫氏がコイン鑑定士として初回放映から出演しているという事実からもうかがえる。

コインコレクターは大きく「外国コイン派」と「日本コイン派」に分かれる。日本コイン派の間で人気なのが、明治期から大正期にかけて発行された近代金貨だ。明治3年、9年、10年、13年に発行された旧20円金貨は枚数が少なく、価値が高くなっている。特に明治10年銘は発行が29枚しかなく、状態が良好な場合は現在の市場価格で4,000万円以上になると言われている。このように時代やコインの種類で集めたり、あるいは年号を揃えたり、自分でテーマを決めてコレクションするのもコイン収集の魅力だ。

コイン収集の重要ポイントとその魅力を理解する

 『銀座コイン』が挙げるコイン収集のポイントは3つ。まずは「希少性」だ。発行枚数が少なければ希少価値は高くなりやすいが、数多くの枚数が発行されたコインでも、改鋳される際に潰して地金にされることで現存数が少なくなり、価値が高くなることもある。つまり、希少性を決める上では「発行枚数」と「現存枚数」がともに重要なのである。そして、「状態(グレード)」も大事なファクターだ。コイン表面の傷や摩耗の度合いで判断され、状態が発行当時に近く良好なものほど価値が高くなる。さらに、この2つに「デザイン性」が関わってくる。いかに希少性が高く、かつ状態が良好なコインでも、コレクターからの人気がなければ価格(=価値)は上がらないからだ。『銀座コイン』の実店舗では、豊富なラインナップの中から実際にコインを手に取って、この3つのポイントを確認することができるのだ。

 竹内氏によると、今後日本のコイン収集の状況はますます活性化するという。その理由を、「戦後の急成長を経て、日本は物が溢れています。これからは精神的な満足度が求められるでしょう。価値あるコインに出会う喜びと、それを所有する満足感、そしてさらなる希少なコインを見つけるために、知的欲求と収集欲をより高めていく......その繰り返しによって、コイン収集はいつまでも満足をもたらしてくれるのです。自分で選んだコインを眺めるだけでも、心が癒されます」と説く。日頃の忙しい生活から心身を解き放ち、歴史ロマンに酔いしれる時間を持つのも、悪くなさそうだ。

「万延大判金」(1860〜62年製造/1万7,097枚)は、開国後の海外への金貨流出に悩む幕府が金銀是正目的で発行した。他の大判金よりも量目が軽く(112.5g)、金品位も低い(36.7%)のが特徴だ。作りの完成度が高く、状態の良い物でも価格が手頃(300万円前後)なこともあって人気がある。

(写真左)「和同開珎」(708年より製造)は、社会科の授業で"我が国最初の貨幣"として習ったはず。しかし、富本銭の存在が明らかになった昨今では、その表現は使われなくなっている。写真は一般に通用された銅製ではなく、鋳造初期につくられた特別な銀製のものだ。
(写真右)歴史上、よく知られるナポレオン3世のコインは、大型の外国金貨の中でも定番の銘柄だ。同じナポレオンでも、無冠タイプ(1850〜60年発行)と有冠タイプ(1861〜70年発行)があり、有冠の方が人気が高い。写真は有冠タイプの100フラン金貨。
(写真中央)ヴィクトリア女王在位10年を記念して、1847年に発行されたゴチック クラウン銀貨(発行枚数は8,000枚)。左ページの「ウナとライオン」と同じウィリアム・ワイオンの作。ヴィクトリア女王をデザインしたコインは数多く存在するが、その中でもコレクターの間で人気が高い。

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日本が世界に誇る高級街、銀座で1968年に創業したコイン専門店。創業時から「コインという歴史ある文化遺産の素晴らしさを後世に伝えていく」ことを基本理念とし、今年で50周年を迎える。現在はそうした理念を、三代にわたり引き継いで営業している。
東京都中央区銀座5-1 銀座ファイブ1F
☎03-3573-1960 営業 10:00〜19:30(年中無休)

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実店舗でのコイン販売、鑑定・買取の他、オークションの開催など様々なサービスを竹内ファミリーで展開している。

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