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LIFESTYLE 〜人生をもっと豊かに〜
2018.4.5

スウェーデン大使館が医師にお勧めする
ストックホルム観光 ベスト5

Travel

 湖に浮かぶ14の島々から成るスウェーデンの首都、ストックホルム。市の面積の30%近くが公園や緑地で、市民の憩いの場がたくさんあり、博物館や美術館といった観光名所も多い。その中からスウェーデン大使館が医師にお勧めするスポットを紹介しよう。

1 ノーベル賞記念晩餐会が開かれる「ストックホルム市庁舎」

 メーラレン湖に面したストックホルム市庁舎は、スウェーデン人建築家ラグナル・エストベリの設計により、1909〜23年にかけて建設された。伊・ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿を意識し、さらにはヨーロッパ各地の名建築からもインスピレーションを得た折衷的なデザインは、同国のナショナル・ロマンチシズム建築の傑作と言われている。そうした建築物としての側面と同時に、この市庁舎を世界中に知らしめている伝統の行事にも目を向けたい。ノーベル賞の受賞記念晩餐会である。

 物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の各分野で目覚ましい功績を残した人々に授与されるノーベル賞の授賞式は、毎年12月10日に行われる(平和賞を除く)。その記念晩餐会が「青の間」、舞踏会が「黄金の間」で開かれ、当日は世界中から1,000人を超える名士が集まり、受賞者の栄誉を称える。歴史と伝統に想いをはせられる建物の1つである。

授賞式の日に舞踏会が開かれる市庁舎2階の「黄金の間(ゴールデンホール)」。北側の壁一面を飾るエイナル・フォルセッツ作のモザイクは必見。金箔を貼ったガラス片1,900万枚を使った作品、「メーラレン湖の女王」の美しさに魅了される。

ノーベル賞の記念晩餐会が開かれる「青の間(ブルーホール)」は、レンガの赤色が印象的だ。建築当初は青く塗る予定だったのが、建築家が赤レンガの色に魅了され青く塗ることを中止。呼び名だけが残ったという。
住所:Hantverkargaten 1,112 21 Stockholm

2 ノーベル賞の歴史と"対話"できる「ノーベル博物館」は一見の価値あり

 スウェーデン出身の発明家であり起業家、そして実業家でもあったアルフレッド・ノーベル(1833〜96年)。355件の特許を取得し、20カ国に90軒の工場を設立した彼は、遺言書の中で「これらの財産の大部分を財団に保管し、"前年に人類に多大な貢献をした人々"に毎年、1つの賞という形で分配するように」と明言。その遺志が実現し、1901年から始まったのがノーベル賞だ。

 そのノーベル賞にまつわる展示物が収められているのがノーベル博物館である。ガムスタン(旧市街地)の中心部に位置し、元は証券取引所であった建物を改築した外観は歴史を感じさせる重厚な雰囲気だが、内部は白を基調に間接照明を多く取り入れ、北欧モダン建築風に仕上がっている。

 中に入ってまず目を引くのが、天井からぶら下げられているたくさんのパネルだ。これらは1枚1枚が過去の受賞者のデータである。また、壁に映し出される受賞者の映像が、心に響く言葉を語りかけてくれる。

 こうした工夫を凝らした展示物を堪能しながら、100年以上にわたるノーベル賞の歴史を学ぶことができる。

博物館内に併設されたカフェもお勧めスポットの1つ。ノーベル賞受賞者が授賞式前に必ず立ち寄り、"ある儀式"を行うことでも知られている。それは、受賞者が店内の椅子の裏にサインとメッセージを書き込むこと。ノーベル賞受賞記念晩餐会で出されるデザートを食べたあとは、自分が座っている椅子の裏を見てみよう。
住所:Stortorget 2, 111 29 Stockholm

3 スウェーデンの医学と研究の最前線「カロリンスカ研究所」は必訪!

1810年、ストックホルムにMedico Chirugiska Institutet(医療外科研究所)が創設された。その7年後、研究所は国王カール13世に敬意を表し、施設名に「カロリンスカ」を追加。

 1810年、当時のスウェーデン王カール13世が設立した国立医科大学で、医学系の単科教育大学としては世界最大と言われているカロリンスカ研究所。ノーベル生理学・医学賞の選考委員会が設置され、2011年には、世界の大学ランキングで医学系トップ10に入るなど評価も高い。

 ストックホルム中央駅からバスで20分ほどの一角には、同研究所と協力関係にあるカロリンスカ病院もあり、一つの通りを隔てて大学の研究棟や病院の研究棟、さらには医療品や医療機器メーカーのビルが並んでいる。

 そんな北欧の"医療の聖地"を、日本の医療現場で活動する医師として一度は覗いておきたいもの。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が、受賞記念の講演をした講堂を訪れてみるのもいいだろう。

4 芸術を生活と医療に生かす「ホスピタルアート」の意義

セント・ヨーラン病院 ストックホルム市西部にある救急病院。設立は1888年。1999年にスウェーデン初の民間病院となった。病床数302床。年間患者総数は約14万人。セント・ヨーラン病院のホスピタルアートを手がけたのは、赤羽美和さんという日本人デザイナー。環境づくりに対する綿密な提案と陶板作品が、北欧の医療現場に見事に活かされている。
住所:S:t Göransplan 1 112 81 Stockholm

 スウェーデン政府は公共建築物の新築・改築に際して、全体予算の最低1%を芸術関連費に充てることを法律で定めている。1937年に導入されたこの「1%ルール」は、病院の場合は2%が上限だ。

 このルールに基づいて購入・制作された作品が、病院づくりに生かされる。例えばセント・ヨーラン病院の緊急治療部の新病棟では、2012年にプロジェクトが始まり、ガラスのパーティションや階段、エレベーターホールなどにアートを展開。こうしてさまざまなデザインパターンが病棟全体に広がり、病院の建物とデザインが見事に調和した。

 そうした作品群が医療施設に"人間らしさ"をもたらし、弱い立場の人や患者の気持ちをサポートする。アートが患者の心に作用し癒しをもたらすという、医療の新しい可能性を、ストックホルムの病院で直に体感してはいかがだろう。

赤羽美和/武蔵野美術大学卒業後、サントリー宣伝制作部、株式会社サン・アドにて多数の広告制作に携わった後、テキスタイルパターンの永続的ストーリー性に魅せられ、スウェーデン国立芸術工芸デザイン大学へ留学、テキスタイル学科修士課程修了。サーフェイスパターンを主なフィールドに、グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして活動するとともに、対話をテーマに人々を招いたプロジェクトを行う。 http://miwaakabane.com/

「ホスピタルアート」の項で紹介したデザイナーの赤羽美和氏が3月24日、国立新美術館(東京・六本木)でワークショップを開催した。「みんなでドローイングセッション! 〇△□でおしゃべりしよう!」と題されたワークショップ。この日は計3回開催され、親子連れから高齢者までさまざまな人たち74人が参加した。

 グループドローイングでは初めに二人一組で対話のドローイングを練習する。声は出さずに、言葉の代わりにを用いて「描いたものを互いに見せ合いながら言葉ではないコミュニケーションを図っていく。そのとき、10秒で描く、利き手と逆の手で描く、目を閉じて描くといった制限の中から生まれる発想を大事にする」と赤羽氏は説明する。

 対話のドローイングの練習の次には、グループでのドローイングを実施。全員で1つの大きな作品づくりに取り組んだ。この手法はセント・ヨーラン病院のアートプロジェクトでも採用されている。

 作品が完成すると、最後に参加者それぞれが出来上がったドローイングの中から気に入った部分を円形に切り取って缶バッジを作製。そのバッジをペアの人と交換することによって視点の交換をする。これは今回のワークショップで初めて採用した試みだという。

 互いの視点を交換することで、新たな視点を発見することを期待してのことだ。

 ワークショップを終えて赤羽氏は「年齢、性別、人種を超えて、さまざまな人同士で繰り広げる、言葉に頼らないコミュニケーションを今後も続けていきたい」とさらなる抱負を語った。

(星野章)

国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
休館日:火曜日(祝日または振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)
開館時間:10:00-18:00 ※金曜日・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
www.nact.jp

5 〔Information〕外交樹立150周年を記念して日本➡ストックホルムのチャーター便/直行便を運行

街の西側にメーラレン湖、東側にバルト海が広がり、その中間にはガムラスタン(旧市街)があるストックホルム。その美しい街をチャーター便/直行便で、より気軽に訪れることができる。(問)スウェーデン大使館 スウェーデン観光文化センター ☎03-5562-5094

 2018年の外交関係樹立150周年を記念して、日本とスウェーデンの航空会社がチャーター便/直行便を日本と首都ストックホルム間で運行する。

 全日空便は仙台発で7月21日から、一方、スカンジナビア航空便は東京発で7月24日から就航。これにより、"ヨーロッパでいちばん美しい街"への旅が実現しやすく、快適になったのは間違いない。2019年に放送されるNHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』でも取り上げられ、ブレイク必至のストックホルム。今こそ訪れるチャンスかもしれない。

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詳しくは、在日スウェーデン大使館公認、スウェーデン観光文化センターの公式サイトでご確認ください。

スウェーデン観光文化センター公式サイトはこちら

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