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ホーム »  ライフスタイル » 撮るだけじゃない!収集、分解、鑑賞...大人がハマるクラシックカメラの魅力

LIFESTYLE 〜人生をもっと豊かに〜
2016.09.14

撮るだけじゃない!収集、分解、鑑賞...
大人がハマるクラシックカメラの魅力

Text:中川謙次
HobbyCamera
作業机

 年代や性別を問わず、多くの愛好家がいる「カメラ」。いまカメラといえば、デジタルカメラを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 しかし、デジカメが主流の今だからこそ注目したいのが「クラシックカメラ」。その繊細なデザインや、デジカメとは異なった雰囲気を持つ写真を撮影できることなどから、コレクターも多いようです。

 今回はそんなクラシックカメラの魅力を、クラシックカメラ専門店「モリッツ」の森満隆文さんに教えていただきました。

クラシックカメラとは?

 そもそも、クラシックカメラとはどのようなカメラのことを指すのでしょうか。

 森満さんは「明確な線引きはないのですが...」と前置きをしたうえで、以下の3つの特徴があると説明してくれました。

  1. 基本的に電気仕掛けではない(電気仕掛けのものもある)
  2. 昭和35(1960)年頃より以前に製造された
  3. 120シートフィルムや35ミリのパトローネ(※)などのフィルムを使っている
    ※カメラにそのまま装填できる、円筒形のフィルム容器

 特徴がわかっても、クラシックカメラとはどんなものなのかまだイメージがつかないかもしれません。そこで森満さんに、クラシックカメラのなかでも代表的なものを3つ教えてもらいました。

①スーパーセミイコンタIII型
スーパーセミイコンタIII型

レンズを本体に収納できるスプリングカメラ。小型軽量のため、携行に便利。
モリッツ店頭価格=5万3,000円(以下すべて税抜き)

②ニコンM
ニコンM

1949年~1950年にかけて、ニコンが製造したモデル。アメリカへの輸出もはじめられ、次第に名声を集めていったカメラ。
店頭価格=100万円

③ライカIIIf レッドダイヤルボディ
ライカIIIf レッドダイヤルボディ

そのクオリティの高さからコレクターが多いライカ。写真は1955年製のもの。
店頭価格=8万円

クラシックカメラ5つの魅力

 さて、なぜクラシックカメラは多くの人に愛され続けているのでしょうか。森満さんは、5つの魅力があると語ります。

①撮影の手間が楽しい

 デジカメはオートフォーカスの機能などを使用すれば、基本的にボタンを押すだけで、誰でも簡単に撮影できます。しかし、クラシックカメラはアナログなので、自分でピントを合わせたり、露出や絞りを設定したりと、撮影に手間がかかります。森満さんによれば、その手間こそがクラシックカメラの魅力なのだとか。

 「絵を描くように写真の出来あがりをイメージし、撮影する場所の明るさを見て、自分の手作業で露出や絞りなどを決めていく、という手間が楽しいんです。

 また、デジカメなら撮った写真を見て消すことができますが、クラシックカメラは出来あがるまでどんな写真になるのか分からない。今はフィルムを買うのも現像をするのも高いですから、いわば"一写入魂"の気持ちで撮影しなければならないのも魅力ですね」

②カメラ自体が手づくりで作られた芸術品

 実際にクラシックカメラを持たせてもらうと、その重厚さや質感がデジカメと全く違うことに驚きます。

 「現在のような機械での大量生産と違い、クラシックカメラは手づくりで作られています。だから一つひとつ微妙な個体差があり、その精密感や質感がたまらないのです。

 たとえばネジひとつをとっても設計者のこだわりがあり、芸術品なんです。写真を撮らずに、クラシックカメラを所有するだけのコレクターが多いのはこのためでしょう」

③撮影できる写真に差がある

 クラシックカメラで撮影された写真も、デジカメとは明らかに違います。

 「今のカメラのレンズは、どのレンズも究極まで綺麗に撮影できるように作られているのですが、そのために写真に個性が出にくいのです。

 逆に昔は、技術的に足りない部分があって、なおかつ、一つひとつ手づくりで作られるため、同じメーカーの同じブランドのカメラでも、写り方に差があるのも面白いですね。たとえば、ピントが合っているようで合っていないような表現や、独特の発色などです」

 また、レンズに使用されている素材にも秘密があるとか。

 「昔はレンズにシアン・亜鉛・マンガンなどの重金属が含まれていたんです。なかにはトリウムという放射性物質を含むものまであって、今、一部のマニアは『アトムレンズ』と呼んで楽しんでいます。それらのレンズ含有物が独特の発色に繋がるんですよ」

④希少価値がある

 かつて、カメラは現在と比べ物にならないほど高級品でした。

 「昭和30年代、カメラは年収の3年分であったり、家と同じような値段でした。昭和40年代にブリキ製の廉価版カメラが発売され、ある程度安くなりましたが、それでも当時のサラリーマンの月収分くらいの値段はしましたね」

 「家と同じような値段」だったカメラですから、当然流通量も少なく、現在でも当時製造されたカメラは非常に希少価値の高いアイテムとしてコレクターの人気を集めているようです。

⑤さまざまな楽しみ方ができる

 最後に、クラシックカメラは撮影に使用するだけではなく、さまざまな楽しみ方があるのも魅力だと森満さんは言います。

 「写真を撮るのはもちろんですが、カメラ本体を集める、レンズを集める、分解を楽しむ、壊れたカメラを買って修理に情熱を注ぐ......など、クラシックカメラファンはさまざまなかたちで楽しんでいるんです」

クラシックカメラを買うときのポイントは?

 最後に、実際にクラシックカメラを購入するときに抑えておくべき点を森満さんに聞きました。

一眼とレンジファインダーの2台を購入してみる

 クラシックカメラのさまざまな楽しみ方を満喫するために、最初は2台のカメラを購入することが森満さんのオススメだそうです。

 「まずは、レンズを交換できるのでレンズの多様性を楽しめる一眼レフカメラを購入してみてください。写真をどうやって撮るかを実感するために、絞りとシャッタースピードを設定できて生産数の多い、安いクラシックカメラがオススメです。メーカーによってさまざまなマウント(レンズとカメラを接合させる部分)の規格がありますが、『M42マウント』が一番手軽で数も多いので安心です。

 それに加えて、持っているだけで仕組みを楽しめるカメラとして、レンジファインダーカメラ(※)もぜひ1台買ってみてください。蓋の開け方ひとつとっても、設計者の知恵が詰まっており、クラシックカメラの凝った造りを楽しめます」
※距離測定に連動して撮影用レンズの焦点を合わせられるカメラ

購入は必ず信頼できる専門店で

 いまではネットで買い物をすることが一般的になっていますが、森満さんは「クラシックカメラはネットで買うことはオススメできない」と言います。というのも、金額は安い一方で、メンテナンスがされていない場合が多いからだそうです。

 「せっかく購入するのであれば、対面で販売しているクラシックカメラ専門店で買ったほうがいいでしょう。値段は1台1万円でも購入可能ですが、安いものは安いなりの品質です。信頼できる専門店で、1台2~3万円、2台で4~6万円くらいの値段のものがオススメです」

 ここまでみてきたように、とても奥が深いクラシックカメラの世界。みなさんもぜひ、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

Information

クラシックカメラ モリッツ

営業時間:10時30分~19時(平日)、11時~18時30分(土日祝日)、水曜定休
TEL:03-5358-7641
住所:東京都渋谷区代々木2丁目19-12 唐沢第二ビル2階
アクセス:JR新宿駅南口から徒歩5分、都営新宿線、京王新線新宿駅6番出口から徒歩1分

記事提供:スルガ銀行 d-labo

スルガ銀行株式会社 d-laboについて

 ひとりひとりの夢をカタチにすること。誰もが想い描く、未来の自分を描いてみること。自分らしさを追求していくこと。―d-laboは、自分のこれからを変えたいというchangeへの希望や、じっくりとライフスタイルを考えたいというthinkや、もっと自由に人生を楽しみたいというplayをバックアップする。そのために存在します。それは、銀行と人が対等の関係で、新しいライフスタイルを創造していく場。そこは、ひょっとすると、もう銀行というワクを超えてしまうかもしれません。

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