メニューを開く 検索を開く ログイン

会員の方はログイン

MTPro旧MTPro会員の方はそのままでログインできます

初めてご利用ですか?(ご利用無料)

新規登録(約1分で完了)

登録いただくと全文で記事を閲覧いただけます

ホーム »  閉塞性睡眠時無呼吸治療への新たな提案-ナステントという選択肢-【PR】

切除不能な肝細胞癌に対するスチバーガ治療

遠藤 拓郎 東京睡眠医学センター・スリープクリニック調布院長/慶應義塾大学医学部睡眠医学研究寄附講座特任教授
平田 裕美 セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社 healthcare事業部副事業部長/臨床検査技師(医学博士)

 日本では成人の2%以上が有するといわれる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)。本人はいびきや無呼吸に気付きにくいため、医療機関での受診に至るのが難しい。治療にたどり着いても選択肢は少なく、中等症〜重症のOSAS治療で第一選択となる持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)療法は、器具が大きいので外泊時に持ち運びづらく、鼻マスク装着の煩わしさや機械音が睡眠の妨げになるといった問題があり、治療の継続性が低下するケースが少なくない。しかし近年、CPAP療法での継続治療が困難な症例や外泊時の対策として、鼻腔挿入デバイス「ナステント」が新たな治療選択肢として登場した。睡眠医療の専門医としてOSAS患者の治療に携わる遠藤拓郎氏と、ナステントの開発チームの一員である平田裕美氏に、OSASの具体的な症状やナステントが治療に果たす役割などについてお話しいただいた。

生活習慣病や循環器疾患につながるOSAS

平田 まず、OSASの具体的な症状と診断のポイントについて教えてください。

遠藤 OSASの典型的な症状として挙げられるのが、睡眠時の激しいいびきと10秒以上続く沈黙(無呼吸)の繰り返しです。気道が狭窄すると「いびき」が起こり、完全に閉塞すると「無呼吸」状態になります。

 起床後の身体症状としては、睡眠時に気道が塞がれて肩呼吸になるので「肩が凝る」、無呼吸時には脳に酸素が運ばれないので「頭が痛い」、口呼吸になるので「喉が渇く」「喉の奥が痛い」などが挙げられます。

 起床時の睡眠関連の自覚症状は、「深く眠れた感じがしない」、「昼間の眠気が強い」、「集中力が低下する」といったものが起こる可能性があります。

平田 そうした症状が続くと、身体に及ぼす影響は大きいですね。

遠藤 OSASに付随して肥満や糖尿病、高血圧、腎障害、夜間頻尿、さらに心筋梗塞や脳梗塞を合併1〜4)し、一時的な呼吸停止と浅く小さい呼吸が繰り返される「チェーン・ストークス呼吸(交代性無呼吸)」になることもあります。

平田 OSASは女性でも増えているのでしょうか。

遠藤 昨今、OSASの認知度が上がったことで受診される女性の患者さんは増えていると思います。しかし、主にOSASを発症するのはやはり中年以降の男性です。肥満、顎が小さい、下顎が後退している、扁桃腺が肥大しているといった身体的な特徴があると、OSASになりやすくなります5, 6)。さらに、蓄膿症やアレルギー性鼻炎、下垂体腫瘍による巨舌症、甲状腺の機能低下による咽頭周りの粘液水腫などにより、無呼吸が起こることもあります7, 8)。女性では、中年期から高齢期に移行する閉経後にOSASの有病率は高くなります9)

 診断に際しては、睡眠や呼吸の状態、脳波、心電図、下肢の動きなど10項目ほどの生理機能を終夜記録する睡眠ポリグラフ検査に加えて、特徴的な体型や顎の形、アレルギーや高血圧、糖尿病の有無、扁桃腺肥大や鼻疾患の既往などを問診で確認します。

ナステントという新しい選択肢

平田 重症度にもよると思いますが、一般的にOSASの治療はどのように行っていますか。

遠藤 OSASの主な治療方法として、第一選択であるCPAP療法、CPAP以外の非観血的治療、外科的治療という3つの選択肢があります。

 CPAP療法は、装着したマスクを通して鼻から空気を送り、一定の圧力を気道に加え続けるので、OSASで詰まりやすい鼻の奥と喉の奥を空気圧で広げることができ、治療効果は高いといえます。ただ、鼻マスクがフィットしない、出張や旅行の際に携行が困難、機械音が睡眠の妨げとなるといった問題があり、アドヒアランスが低下するケースがあります。

 CPAP療法以外の非観血的治療方法として、まず挙げられるのは、生活習慣の改善による減量ですが、それ以外にはマウスピースやナステントといった新しく登場したデバイスがあります。マウスピースは喉の奥が詰まる無呼吸に、ナステントは鼻腔が詰まる無呼吸に効果があります。

平田 OSASの原因が鼻炎などによる鼻腔の閉塞か、喉の閉塞(舌根沈下)なのかは、なかなか診断が付かないと思われますが、治療方法はどのように選択されるのですか。

遠藤 睡眠ポリグラフ検査で無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)が20以上、もしくは簡易モニタリングで40以上の中等症〜重症の患者さんの治療では、まずCPAP療法を勧めます10)。それ以外の軽症でCPAP療法の保険適用条件を満たさない患者さんには、私はマウスピースかナステントを提案しています。また、CPAP療法と減量で気道がある程度広がれば、そのままCPAP療法を継続するのではなく、マウスピースかナステントへの切り替えを提案する場合もあります。

重症度にかかわらず改善効果を示すナステント

平田 ナステント(写真)について、どのような印象をお持ちですか。

写真.鼻腔挿入デバイス「ナステント」 

遠藤 なぜOSASで上気道が閉塞するかというと、鼻の奥の軟口蓋と喉の奥の舌根および扁桃腺は解剖学的に可動・閉塞しやすいためです。ナステントを挿入すると、この軟口蓋を確実に押し下げるので、空気が通るルートを確保できます。詰まりやすい鼻の奥の気道を確保するというシンプルなメカニズムは、医師だけでなく患者さんにも理解しやすいと思います(図1)。

図1. ナステントが気道の開存性を維持するメカニズム

平田 おっしゃる通り、このメカニズムは患者さんにも理解が得られやすく、十分納得した上で使用いただくことができます。

遠藤 それに、ナステントは左右両のタイプ、軟らかい・硬いタイプがあり、チューブの長さも120〜145mmまで5mm間隔で6タイプと種類が豊富なので、患者さんに最適なタイプを提案することができます。軟口蓋が固い人やしっかりと呼吸をさせたい人では、硬いタイプを使っていただいたほうが内径を維持して楽に呼吸ができます。ただ、硬いタイプでは粘膜への刺激が強くなってしまうこともあるので、そういう場合は軟らかいタイプに変更します。

 長さは、鼻からチューブを挿入して軟口蓋を押し下げ、口蓋垂の少し下に出るぐらいが適切です。あまり長いと、チューブの先端が喉の奥に当たって咽頭反射を起こします。口を塞いで鼻呼吸をしてみて、鼻から空気が入ってくれば、軟口蓋がきちんと押し下げられ、うまく装着できていることが確認できます。

平田 ナステントを開発する中で、軟口蓋を押し下げても潰れない程度の軟らかさにシリコンを仕上げるのに時間を要しました。また、鼻孔で固定する仕様になっていますが、長時間装着しても痛くならない鼻孔で止めるクリッパー(ノーズクリッパー)の採用もナステントの重要なポイントです。

 鼻への違和感をできるだけ少くし、鼻粘膜組織を傷つけないために、先端には潤滑剤として水溶性のハイドロジェルを塗布しています。当社の体験イベントでナステントを使用した1,354人に実施したアンケートでは、6割の方が「挿入が簡便」、約7割の方が「挿入時の痛みはなかった」と回答されました(図2)。

図2. 体験イベント参加者(1,354人)のナステント挿入に対するアンケート結果(2015年度)

データで見るナステントの有効性

平田 ナステントの有効性については筑波大学(図3)や慶應義塾大学など、多くの先生方にご協力いただき分析を行っています。遠藤先生にも検証にご協力いただきました。結果についてご解説ください。

図3 閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対するナステントの効果

遠藤 睡眠ポリグラフ検査でOSASと診断されCPAP療法中の患者さんで、ナステント使用に同意が得られた14例(男性12例、女性2例)を対象に、自宅で1〜2週間、就寝時にナステントを使用してもらいました。ナステントを装着していない状態と装着した状態で、それぞれパルスオキシメータを用いて睡眠中の血中酸素飽和度を測定し、3%酸素飽和度低下指数(ODI)を用いて無呼吸と低呼吸の回数を比較検討しました。

 その結果、14例中9例(64%)でナステント装着時に3%ODIが有意に低下(改善)しました(P<0.05、t検定、図4)。OSASの重症度別では、重症が3例中2例、中等症が5例中3例、軽症が6例中4例で3%ODIが低下しました(図5)。

図4. 鼻腔挿入デバイスの有無別に見た効果の比較(全体平均) 

図5. パルスオキシメータによるOSA重症度別に見た鼻腔挿入デバイスの有効性

 ナステントは喉の奥の詰まりを防ぐことができないので、全ての症例で効果を得るのは難しいのですが、鼻の奥が詰まって無呼吸になっている患者さんには有効だという印象です。

平田 OSASの原因として、3分の2が上気道の狭窄や閉塞、残りの3分の1が舌が落ち込む舌根沈下であるといわれています。現在、データの収集を継続していますので、症例数が増えてくればさらに詳細な分析ができると思います。

患者に継続使用してもらうため、利便性にこだわって開発

平田 遠藤先生は、特にどのような患者さんにナステントをご提案されていますか。

遠藤 若い女性の場合、パートナーにいびきを指摘されて受診することが多いのですが、CPAP装置をがっちり着けた姿をパートナーに見せたくないという方が多いので、ナステントという新しい選択肢を提案しています。特に女性患者さんの"救世主"になっていると思います。

 CPAP療法中の患者さんにも、出張や旅行の際にナステントの使用を勧めています。「CPAPのような大きな器具を持って行かなくてよいので便利だ」と言われます。

平田 私たちがナステントを開発する際、有用性はもちろんですが、最もこだわったのが利便性でした。患者さんに継続使用してもらえるよう、お手入れ不要の1回ごとの使い捨てタイプで、携帯しやすい軽量の仕様にしました。

 ナステントを1カ月間使用したOSAS患者60例を対象に実施した使用感に関するアンケートでは、63%の方が「不快感なし」、92%の方が「鼻柱の痛みなし」、73%の方が「取外し時の不快感なし」と回答された。一方、朝の爽快感は57%の方が「あり」と回答されました(図6)。今後も、ナステントで治療の継続をサポートできることを期待しています。

図6. 1カ月間のナステント使用に対するアンケート結果(60人)

簡便なナステントをOSAS治療の新たな選択肢に

平田 最後に、ナステントの処方を検討されている先生方へメッセージをいただけますか。

遠藤 ナステントは何よりもまず、簡便だということです。軽度のいびきや睡眠時に無呼吸がある患者さんに試してもらって症状が改善すれば、OSASの重症化を予防できる可能性があります。一般医の先生方にこうしたことを知っていただき、ナステントを治療選択肢の1つに加えていただければと思います。

平田 OSASの治療に従事されている先生方は、OSASと生活習慣病の関連が指摘されていることをご存じですので、ナステントが治療選択肢に加わることは、患者さんにとって非常に有意義であると考えています。既存のCPAP療法とうまく使い分けをしていただき、OSASをきっちり治療することが必ず健康につながるということを、開発企業としても提案していきたいと思っています。

集合写真 

ナステントの詳細はこちら

ワンクリックアンケート

いつも忙しい先生にとっての 「プチ贅沢」を教えてください。

ホーム »  閉塞性睡眠時無呼吸治療への新たな提案-ナステントという選択肢-【PR】