銀幕のスターたちが愛したイタリアが誇る高級レザーバッグの魅力とは

スターや英国王室が認めた妥協なきバッグづくり

　セラピアンといえば、映画『おしゃれ泥棒』でオードリー・ヘプバーン演じるニコル・ボネが持ち、フランク・シナトラが愛用したことなどでも知られる、イタリア・ミラノ発祥の高級レザーバッグブランドだ。それだけではない。1969年には地元ミラノの医師らから、聴診器などの医療道具を入れるのに十分な容量があり、かつ持ち運びやすく、耐久性を備えたバッグの製作を依頼され、Doctors Bagを世に送り出している。

　物づくりに決して妥協は許さない。デザインは見た目の美しさに極限までこだわり抜き、素材は最高級のイタリアンレザーを用いる。何より、職人たちの確かな技術は、英国王室の御用達バッグとして採用されたことでも裏付けられている。

内装は高級人工スエード採用仕切りは真鍮の引手と南京錠

　今回は、珠玉のコレクションの中から、「2Room ブリーフ」と「クラッチバッグ」を紹介しよう。いずれも繊細な模様が奥行き感を与え、さりげない光沢感のある表情が特徴の型押しレザー「EVOLUTION」を採用。適度な張りと硬さに加え、傷にも強く、ハードな使用にも耐えられる。何より、その上質感はセラピアンならではといえる。

　ブリーフは、マチ幅があるため十分な容量で、1泊程度の旅行にも対応できる。またスーツケースの持ち手にセットできるよう、背面にはスリットが付けられている。一方、クラッチバッグは、スマートフォンや筆記具のみならず、A4サイズの書類や12インチほどのタブレットPCも入る仕様だ。内装には触り心地の良い高級人工スエードを採用している。

　かつてイタリアンレザーの素晴らしさに出合ったステファノ・セラピアンが、バッグ工房の廃材を使って製作を始めたのがブランド誕生のきっかけになったセラピアン。時代の要請やユーザーの要望に応えながらも、確かなデザインと品質、そして信頼の技術は、今も脈々と受け継がれている。

もともとはバック工房にある廃材を使って、細々と小物を製作。後にセラピアン本社となる小さい家をミラノに購入し、高品質で上品かつ独創的なバッグづくりに力を入れ、高級レザーバッグブランドとしての地位を確立したのである。

セラピアンのこだわり

内装には高級素材の人工スエードを使用。非常に柔らかいので触り心地が良く、中の荷物を傷つけにくいのが魅力。小物を収納しやすい仕切りには、厚みを持たせた真鍮の引手と南京錠を装備している。

セラピアンの中でも人気の高い型押しレザー「EVOLUTION」を贅沢に使用。引手金具にはOTTONE＝真鍮素材を用いて、高級感を演出している。底鋲は「S」の文字をモチーフにするなど、細部にまで気を遣っている。

A4サイズの書類や12インチほどのタブレットPCがスムーズに収納できるクラッチバッグ。小物を整理するためのポケットを完備しているので便利だ。内装は触り心地の良い人工スエードを採用している。

もともとセラピアンはジェットセッター向けのアイテムを得意とするブランドであることから、本体の背面にはトロリーにセットできるようにスリットを付けている。空港までアクティブに移動できるのがうれしい！