トゥールビヨン225周年を彩る、ブレゲの特別な新作
2026年、メゾン・ブレゲは、アブラアン-ルイ・ブレゲが1801年6月26日に歴史的な特許を取得したトゥールビヨンを祝します。225周年を迎えた現在も、その革新は時計史に大きな足跡を刻み続けています。

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数々の特別な新作をもってトゥールビヨンの遺産を祝うブレゲ

ブレゲ・マニュファクチュールは、以前から時計師ブレゲが発明したトゥールビヨンの進化に絶えず取り組み、その起源となる彼の発想に根差しながらも、高精度の探求という独自の構想に役立てるための貴重な技術の完成度を高めてきました。ここに発表するあらゆる新しい時計にその展望が表現されています。

クラシック トゥールビヨン 7357


歴史を象徴する発明

1793年、フランス革命による数々の卑劣な行為は、ブレゲと家族がケ・ド・ロルロージュの工房を去る結果を招き、ブレゲはスイスで避難生活を送ります。ヌーシャテル、続いてル・ロックルで過ごした時計師ブレゲは、この中断を生かして自身の独創的なビジョンのいくつかに再び取り組み、メゾンの今後に思いを馳せました。

1795年にパリに戻って以来、ブレゲは自身の将来のみならず、時計製造の将来にとっても決定的な発明の数々を発表します。とりわけ置時計の上部に据えた懐中時計の時刻を調整する「シンパティック・クロック」、ミニマリズムによって時計のデザインコードを再発明し、メゾン・ブレゲが2025年に復刻した「スースクリプション ウォッチ」、触覚で時刻が分かる「モントレ・ア・タクト」などです。

アブラアン-ルイ・ブレゲはまた、2つの機構を開発しました。1798年に特許を取得した「コンスタント・フォース」と呼ばれる脱進機と、続いて3年後の1801年に特許を取得した「トゥールビヨン・レギュレーター」です。今年225周年を祝うのが、まさにこのトゥールビヨンです。

特許を取得したトゥールビヨン・レギュレーターの水彩画による機構図、1801年。


時計革命の形成過程

トゥールビヨン・レギュレーター、すなわちトゥールビヨンは、時計の構成部品の中で非常に重要な役割をもつテンプとひげゼンマイが地球の重力によって下に「引き寄せられる」ように振動するのを確認したことに基づいています。調速機はその重力の悪影響を受けます。ブレゲの時代の懐中時計は、ほとんど垂直の状態で用いられていたので、時計が垂直姿勢の場合の重力の不均等が一段と著しくなっていました。

この難題を解決するためには、重力の法則から目をそらすことはできないと、ブレゲも理解していました。そこで彼は、この問題の回避する方法を考えました。そして彼が発明したのは、脱進機と調速機(テンプとひげゼンマイ)をケージ(キャリッジ)の中に入れ、それがあらゆる姿勢を取るように軸の周りで常に回転させるというシステムです。これによってテンプとひげゼンマイから成る調速機の重心は中心、つまり回転軸上に常になることにより、静止姿勢にある時計に生じる不均等な振動の悪影響を補正するのです。ブレゲはこのシステムをあらゆる垂直姿勢をいわば「かき混ぜる」ために考案し、最終的にそれが高精度を達成する手段になると考えました。

ブレゲの頭の中でトゥールビヨンの構想が熟したのがスイス滞在中の1793年から1795年の間と考えられますが、パリへの帰還から1801年6月26日の特許取得までに6年が過ぎ、さらに特許発効から初の時計が販売されるまでも6年も経過しました。

ブレゲと彼の協力者たちは、1796年から1829年の間にトゥールビヨンを40点完成させました。他にも未完成品が9点ありましたが、それらは台帳に「損失」「スクラップ」「紛失」などと記載されていました。

以前からブレゲ・マニュファクチュールは、トゥールビヨンに高精度の新たな地平を切り開くため、オートオルロジュリーにおける最も繊細で複雑な機構のひとつに数えられるこの装置の改良にたゆみなく取り組んできました。そのためにメゾンは、高振動という純粋に時計技術の領域における新たな手法を開発するとともに、コンスタント・フォース付きマグネティック脱進機のような先端科学を取り入れた技術にも挑みながら、トゥールビヨンの可能性をさらに押し広げています。

クラシック トゥールビヨン 7357

「クラシック 7357」は、メゾン・ブレゲの歴史的なモデル「Ref.3350」を継承する時計です。1989年に発表された「Ref.3350」は、現代のメゾン・ブレゲが実現した初の腕時計トゥールビヨンに他なりません。時計コレクターの間で最も探し求められるこの「Ref.3350」を動かしていたのも同じように歴史的なムーブメントのキャリバー558でした。新しい「クラシック トゥールビヨン 7357」は、その直系の子孫です。搭載されているのは、有名なキャリバー558を最適化して現在キャリバー187Bに生まれ変わったムーブメントです。トゥールビヨンの特許225周年を記念して、プラチナとブレゲゴールドによる2種類を展開し、いずれもブレゲ・シールの認証が付与されています。

クラシック トゥールビヨン 7357


威信を誇る系譜

時計製造の未来を設計するために、過去の遺産から発想を得ること。このダイナミックな取り組みは今のブレゲ・マニュファクチュールに限らず、アブラアン-ルイ・ブレゲ自身によって当時すでに実践されていました。彼はトゥールビヨンを、唯一無二の完成された発明として捉えてはいませんでした。彼はトゥールビヨンの周辺にあるあらゆる領域を探求して、自身の発明を絶えず進化させました。永遠に続く開発の仕事は、1823年に亡くなった後はさらに彼の息子へと引き継がれました。

ブレゲの名を受け継ぐメゾンも同じ道をたどります。メゾンが「Ref.3350」を1989年に開発した時に、トゥールビヨンはオートオルロジュリー全体を超えたところにあり、職人技による機械機構の保存に愛着を抱く世界のひと握りのコレクターたちの興味をそそるだけでした。

それから40年近く経ち、メゾン・ブレゲが行う遺産継続のミッションは、トゥールビヨンを見事に発展させ、垂涎の的となる時計の筆頭に復帰させました。ブレゲによるこの発明は、現在では時計ブランドの大半で広く採用されていますが、しかしながら、ちょうど225年前の1801年6月26日に有名な特許を取得したという歴史的正当性を保有するのはブレゲ・マニュファクチュールだけです。新しい「クラシック トゥールビヨン 7357」はこの貴重な遺産を実際に表現しているのです。

モダニティに軸を置いたトゥールビヨン

「Ref.3350」は20世紀のトゥールビヨンでした。新しい「クラシック トゥールビヨン 7357」の2モデルは、紛れもなく21世紀に創作された製品です。

そのデザインコードは、ブレゲ250周年を記念して2025年に発表されたコレクションの特徴的なスタイリングを踏襲しています。ラグは、腕のカーブにより馴染むようにデザインが改められました。18Kゴールドの文字盤では、アブラアン-ルイ・ブレゲがモダニティを強調するために18世紀末に導入したアラビア数字が再び最重視されています。文字盤はまた、メゾンを最も象徴する2種類のギヨシェ彫りの模様によって引き立てられています。すなわち中央のクル・ド・パリと周辺のグレンドルジュです。

この時計の地板とケースバックの装飾に関しても、ブレゲはムーブメントの地板に施すギヨシェ彫りに、まったく新しいモチーフを考案しました。マニュファクチュールが拠点を構えるジュウ渓谷を象徴する山のダン・ド・ヴォリオンから着想したモチーフです。

ケースバックのギヨシェ装飾


特別なムーブメント : キャリバー187B

2つの新しい「クラシック トゥールビヨン 7357」に採用されたのは新型キャリバー187Bです。

このムーブメントは基本的にかつてのキャリバー558を踏襲しています。時、分、秒を表示し、トゥールビヨンによって制御されます。振動数は歴史的な2.5Hz、すなわち毎時18,000回を保持しています。コレクターたちが賞賛するこの非常に歴史的性格を帯びた振動数は、アブラアン-ルイ・ブレゲ自身も用いていたもので、1989年に発表された「Ref.3350」にもすでに採用されていました。このような歴史的背景を持つキャリバー187Bは、より純粋な伝統に則り、もちろん手巻です。

キャリバー187Bはその一方で、マニュファクチュールのR&Dによって大幅に最適化が実施されました。まず耐磁です。そのため針はスティールでなくゴールドで作られています。針の磁気帯びがムーブメントに影響を与えないようにするためです。

60時間のパワーリザーブが備わり、ムーブメントの精度は、シリコン製アンクルを組み合わせたニヴァクロン製ブレゲひげゼンマイによって改良されています。この素材は磁場のある環境でも完璧な耐磁性が保証され、ブレゲ・シールの規定に適合しています。



クラシック トゥールビヨン シデラル 7255

創業250周年を記念して発表されたコレクションの代表的なモデル「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」は、フライング・トゥールビヨンを搭載するブレゲ初の腕時計です。今回のバリエーションも同様に、ブレゲが使い始めてから20年近くなる「ミステリー」と呼ばれる時計機構のコンセプトに結び付いています。

クラシック トゥールビヨン シデラル 7255


天文学に根差すトゥールビヨンの歴史

ブレゲの天文学的展開を想起させる時計にトゥールビヨンが存在するのは、ある歴史背景に結び付いています。実際、現代における“トゥールビヨン”という言葉の意味は、その語源に非常に近く、「素早く円を描いて回転するもの」という意味で理解されています。

しかし、17世紀から18世紀にかけては、その意味合いは異なっていました。当時の数学者ブレーズ・パスカルは、トゥールビヨンの意味を拡大し、「回転運動を行う天体システム」としました。そうして当時のトゥールビヨンの概念は、天体系にも広げられ、天文学と直接関連していました。
ブレゲは、コレージュ・マザランに通いマリー神父のもとで天文学を学んでいました。そして後年には科学アカデミーのメンバーに加わり、天文学の多岐にわたる分野の全般に関わるパリ経度委員会の委員も務めました。

トゥールビヨン225周年を記念する新たなモデル

「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」の新作は、プラチナのケースと、ブラックのグラン・フー エナメル アベンチュリン文字盤が用いられています。新しいカラーバリエーションは、このモデルと天文学的起源との関係をいっそう強めています。

今回のモデルでは、ゴールド製のチャプターリングがブラックで彩られ、アプライドの「Breguet」と「Tourbillon」の文字、トゥールビヨン上のブリッジがロジウム仕上げのブレゲゴールド製です。また、裏面から見えるムーブメントにケ・ド・ロルロージュ模様のギヨシェ彫りが施されています。ムーブメントは手巻で、50時間のパワーリザーブが備わります。

このモデルは50本限定です。
トラディション トゥールビヨン フュゼ 7047

革命による騒乱を逃れてスイスで過ごしていたアブラアン-ルイ・ブレゲがフランスに戻った際に、彼は2つの機構を開発しました。まず1798年に特許を取得した「コンスタント・フォース」と呼ばれる機構です。続いて3年後の1801年に特許を取得した「トゥールビヨン・レギュレーター」という機構です。これらは現在の新しい「7047」の核心部を成しています。




トルクを制御する巧妙な機構:フュゼ(鎖引き)

メゾン・ブレゲは、トゥールビヨンの発明を拡張するために、15世紀から16世紀に活躍したもうひとりの天才レオナルド・ダ・ヴィンチによって形作られた原理に着目しました。ダ・ヴィンチ自身がフュゼ・チェーン機構の考案者であった可能性は高くありません。この機構は、現在も残る彼のスケッチよりおよそ50年早くから存在していたためです。しかし今も保存されている彼のスケッチには当時の時計製造に用いられていたようなフュゼの構造と原理が明らかに描かれています。

一定のトルクを確保するためのフュゼ(鎖引き)では、鎖が円錐形、つまり下から上に徐々に円周が減少する滑車に巻かれています。そして、香箱のゼンマイが完全に巻き上げられ(全巻き)、最大の動力(トルク)を供給する状態では、鎖の末端が滑車の最上部、つまり円周の最も小さい部分に巻き付いています。鎖がほどけるにつれてトルクは低下すると、鎖の末端は円周の最も大きい部分、つまり底部へと移動します。この2つの動作が同時に生じて補い合うことにより一定のトルクが確保されるわけです。

25本限定モデルだけに用いられる初のデザイン

ブレゲは今回で発表する「トラディション トゥールビヨン 7047」の美観をプラチナとフレンチブルーのカラーリングによって一段と掘り下げました。フレンチブルーは、文字盤やトゥールビヨンのブリッジのみならず、文字盤とその下に一部が見えるフュゼ(鎖引き)のブリッジにも用いられています。さらに鎖自体もまたブレンチブルーに彩られています。

フレンチブルーのグラン・フー エナメルダイヤルにはアラビア数字の時刻表示が採用されました。ブレゲならではのシークレットサインもこの文字盤に刻まれています。マニュファクチュールの250周年記念モデルから取り入れられたように、このサインはパンタグラフを使って手彫りされています。

これらのさまざまな要素は、グルネイユ仕上げのムーブメントを彩るブレゲでは初となるアイスブルーによって一段と際立ちます。それはケースバック側にも見て取れます。フレンチブルーをまとうすべてのブリッジがアイスブルーから浮かび上がり、アブラアン-ルイ・ブレゲが常に守ってきた調和、簡素、明瞭という美的デザインの慣例を体現しています。



フレンチブルーに彩られたマリーン トゥールビヨン

「マリーン」コレクションは、アブラアン-ルイ・ブレゲとフランス王国海軍にまつわる歴史的背景に基づいています。ブレゲは、1814年に12月10日に経度委員会の委員に選ばれたのち、1815年10月27日に国王ルイ18世から王国海軍時計師の称号が公式に授与されました。それはマリン・クロノメーターに関するずば抜けた知識と技術を有する時計師にのみ授与される、最も栄誉ある称号でした。この称号は個人にのみ与えられ、王国全体で一人の時計師が個人として任務を負うことを意味しています。

「マリーン」はこうした遺産を称えたコレクションです。メゾンの現在の全コレクションの中でも腕時計として複雑を極める「トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887」は、ここでは歴史的な装いをまといます。その文字盤には、ブレゲがトゥールビヨンの特許を取得した1801年6月26日の真夜中のパリの夜空が夜光とともに克明に描かれているのです。

25本限定のこのモデルは、日付や場所を選んで空の描写をパーソナライズすることも可能です。

マリーン トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887


イクエーション・オブ・タイム:(均時差)とは?

エクアシオン マルシャント(ランニング・イクエーション・オブ・タイム)はブレゲの特徴的な技術です。この複雑機構は、メインの文字盤に示される通常は変動しない平均太陽時と、分が変動する真太陽時を表示します。この変動は地球の公転軌道が楕円を描くことが理由です。この真太陽時と平均太陽時との差が「イクエーション・オブ・タイム(均時差)」と呼ばれます。両者が一致するのは1年に4回しかありません。言い換えれば、1年を通して真太陽時は平均太陽時に対してマイナス16分からプラス4分の差が生じるのです。

極めてシンプルな複雑機構

均時差の表示にはさまざまな仕方がありますが、真太陽時をそのまま示す第2の分針を配し、平均太陽時との差が直観的に直接読み取れるようにしたブレゲ・マニュファクチュールは、とりわけ数少ないメーカーのひとつです。このような方式のため、「エクアシオン マルシャント(ランニング・イクエーション・オブ・タイム)」と呼ばれます。

日付を正確にとらえるには、均時差とパーペチュアル・カレンダーとの連携が欠かせません。このモデルでは、均時差とパーペチュアル・カレンダーという2つの主要な複雑機構を組み合わせ、さらにもうひとつの複雑機構、すなわちムーブメントの精度を最大限に高めるトゥールビヨンが加わります。そこには海軍時計師アブラアン-ルイ・ブレゲが当時製作したマリン・クロノメーターの考え方が最も純粋な形で反映されています。

19世紀の大規模な科学探検や航海を通じてブレゲの精密時計が当時の最も偉大な探検家たちに携行されました。メゾンの海洋時計やクロノメーターは、例えば1817年から1820年に太平洋の探検航海を行ったルイ・ド・フレシネや、世界をめぐって探検を行ったヤサント・ド・ブーガンヴィルなどの船に積まれ、さらにジュール・デュモン・デュルヴィルのブレゲ製レギュレーターNo.4367は、1840年、初めて南極大陸に到達した計時機器になりました。本物の正確な航海用機器として利用されたこれらの時計は、海洋における偉大な発見においてブレゲが重要な役割を演じたことを証明しています。


歴史が刻まれた限定モデル

このモデルは、1990年に誕生し、2017年に大幅なリニューアルを果たしたアイコニックな「マリーン」コレクションの第3世代に属します。プラチナによるケースは直径43.9mm、文字盤にアラビア数字が配されています。アブラアン-ルイ・ブレゲが18世紀末に導入したこのアラビア数字は、またしても当時としては極めて斬新なデザインでした。

文字盤は2つの部分に分かれています。中央の文字盤に用いられたサファイアクリスタルは、下面に透明なブルーグラデーションのグラン・フーエナメルによる手書きのミニアチュール・ペインティングが施され、さらに表面にも蓄光のミニアチュール・ペインティング手作業で描かれ、1801年6月26日のまさにパリの夜空と星座が浮かび上がります。アラビア数字はアプライドのゴールド製です。

時計の裏面には、18世紀の軍艦ロワイヤル・ルイ号を描く素晴らしい手彫り彫金が展開します。ブレゲゴールド製の大海原を行く軍艦は、ロジウム仕上げの空や海とエレガントなコントラストを成しています。「マリーン」コレクションで初となるロゼット(バラ花形円形)装飾がブレゲゴールド製の香箱の蓋に手彫りされています。また、方位の北にブレゲゴールド色の百合の花が形作られているのに気付くでしょう。これは、フランス艦隊を全世界の海へと導くためにブレゲを信頼した国王ルイ18世への控えめなオマージュでもあります。ムーブメントの外周にはペリフェラルローターが展開し、パリに構えた工房の歴史的な住所にちなむ「ケ・ド・ロルロージュ」模様のギヨシェ彫りとブルーのカラーリングが施されています。そこに文字が手彫りされています。




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