腸内細菌でうつ病リスクを推定
早期発見・介入につながる推定モデル開発
2024年06月18日 05:00
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うつ病を含む気分障害の国内患者数は170万人超と推定され、社会問題となっている。うつ病関連の自殺を予防し、再発リスクを低減するために、早期の発見・介入につながるリスク推定法が求められている。シンバイオシス・ソリューションズ研究開発本部の大熊佳奈氏らは、うつ病患者と健常者を対象に腸内細菌叢の16S rRNA遺伝子解析を実施。うつ病患者に特異的な腸内細菌叢の異常(dysbiosis)を発見し、腸内細菌叢の組成に基づく高精度のうつ病リスク推定モデルを開発したとFront Psychiatry(2024; 15: 1382175)に報告した(関連記事「腸内細菌叢の異常は認知機能低下リスク」)。