薬剤詳細データ

一般名

シクロスポリン

製品名

ネオーラル内用液10%

薬効名

他に分類されない代謝性医薬品

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薬剤名

ネオーラル内用液10%

yj-code

3999004S2032

添付文書No

3999004M3021_2_32

改定年月

2024-06

第3版

一般名

シクロスポリン

薬効分類名

免疫抑制剤(カルシニューリンインヒビター)


用法・用量

〈腎移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量9~12mg/kgを1日2回に分けて経口投与し、以後1日2mg/kgずつ減量する。維持量は1日量4~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈肝移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量14~16mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量5~10mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈心移植、肺移植、膵移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量10~15mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量2~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈小腸移植〉 通常、シクロスポリンとして1日量14~16mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量5~10mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。ただし、通常移植1日前からシクロスポリン注射剤で投与を開始し、内服可能となった後はできるだけ速やかに経口投与に切り換える。 〈骨髄移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量6~12mg/kgを1日2回に分けて経口投与し、3~6ヵ月間継続し、その後徐々に減量し中止する。 〈ベーチェット病及びその他の非感染性ぶどう膜炎〉 通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日2回に分けて経口投与を開始し、以後1ヵ月毎に1日1~2mg/kgずつ減量又は増量する。維持量は1日量3~5mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈乾癬〉 通常、1日量5mg/kgを2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は1ヵ月毎に1日1mg/kgずつ減量し、維持量は1日量3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。 〈再生不良性貧血〉 通常、シクロスポリンとして1日量6mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減する。 〈ネフローゼ症候群〉 通常、シクロスポリンとして下記の用量を1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。 (1) 頻回再発型の症例 成人には1日量1.5mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量2.5mg/kgを投与する。 (2) ステロイドに抵抗性を示す症例 成人には1日量3mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量5mg/kgを投与する。 〈全身型重症筋無力症〉 通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は徐々に減量し、維持量は3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。 〈アトピー性皮膚炎〉 通常、成人にはシクロスポリンとして1日量3mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減するが1日量5mg/kgを超えないこと。 〈川崎病の急性期〉 通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日2回に分けて原則5日間経口投与する。 〈細胞移植に伴う免疫反応の抑制〉 再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。

効能・効果

〈ネオーラル10mgカプセル〉 〈ネオーラル25mgカプセル〉 〈ネオーラル50mgカプセル〉 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制 腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制 ベーチェット病(眼症状のある場合)、及びその他の非感染性ぶどう膜炎(既存治療で効果不十分であり、視力低下のおそれのある活動性の中間部又は後部の非感染性ぶどう膜炎に限る) 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎 再生不良性貧血、赤芽球癆 ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合) 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合) アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者) 細胞移植に伴う免疫反応の抑制 〈ネオーラル内用液10%〉 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制 腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制 ベーチェット病(眼症状のある場合)、及びその他の非感染性ぶどう膜炎(既存治療で効果不十分であり、視力低下のおそれのある活動性の中間部又は後部の非感染性ぶどう膜炎に限る) 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎 再生不良性貧血、赤芽球癆 ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合) 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合) アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者) 川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合) 細胞移植に伴う免疫反応の抑制

相互作用:併用禁忌

生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)


免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。


免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。


タクロリムス(外用剤を除く)(プログラフ、グラセプター)


本剤の血中濃度が上昇することがある。また、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので併用しないこと。


本剤の代謝が阻害されること及び副作用が相互に増強されると考えられる。


ピタバスタチン(リバロ)ロスバスタチン(クレストール)


これらの薬剤の血中濃度が上昇(ピタバスタチン:Cmax6.6倍、AUC4.6倍、ロスバスタチン:Cmax10.6倍、AUC7.1倍)し、副作用の発現頻度が増加するおそれがある。また、横紋筋融解症等の重篤な副作用が発現するおそれがある。


本剤により、これらの薬剤の血漿中の濃度が上昇する。


ボセンタン(トラクリア)


ボセンタンの血中濃度が急激に上昇したとの報告があり、副作用が発現するおそれがある。また、本剤の血中濃度が約50%低下したとの報告がある。


本剤が、ボセンタンのCYP3A4による代謝を阻害すること及び輸送蛋白質を阻害し肝細胞への取り込みを阻害することにより、ボセンタンの血中濃度が上昇すると考えられる。また、ボセンタンはCYP3A4を誘導するため、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下すると考えられる。


アリスキレン(ラジレス)


アリスキレンの血中濃度が上昇するおそれがある。空腹時の併用投与によりアリスキレンのCmaxが約2.5倍、AUCが約5倍に上昇した。


本剤のP糖蛋白阻害によりアリスキレンのP糖蛋白を介した排出が抑制されると考えられる。


グラゾプレビル(グラジナ)


グラゾプレビルの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。


本剤の有機アニオントランスポーター阻害により、これらの薬剤の肝取込みが抑制されると考えられる。


ペマフィブラート(パルモディア)


ペマフィブラートの血中濃度が上昇したとの報告がある。


本剤の有機アニオントランスポーター及びCYP3A阻害により、ペマフィブラートの血中濃度が上昇すると考えられる。


相互作用:併用注意

PUVA療法を含む紫外線療法


PUVA療法を含む紫外線療法との併用は皮膚癌発現のリスクを高める危険性があるため、やむを得ず併用する場合は定期的に皮膚癌又は前癌病変の有無を観察すること。


PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があり、本剤併用による免疫抑制下では皮膚癌の発現を促進する可能性がある。


免疫抑制剤


抗胸腺細胞免疫グロブリン(ATG)製剤等


過度の免疫抑制が起こることがある。


共に免疫抑制作用を有するため。


ホスカルネットアムホテリシンBアミノ糖系抗生物質


ゲンタマイシントブラマイシン等


スルファメトキサゾール・トリメトプリムシプロフロキサシンバンコマイシンガンシクロビルフィブラート系薬剤


ベザフィブラートフェノフィブラート等


腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。


腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


メルファラン注射剤


腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。


機序は不明である。


非ステロイド性消炎鎮痛剤


ジクロフェナクナプロキセンスリンダクインドメタシン等


腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。


腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


非ステロイド性消炎鎮痛剤


ジクロフェナクナプロキセンスリンダクインドメタシン等


高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。


高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。


アミオダロンカルシウム拮抗剤


ジルチアゼムニカルジピンベラパミル


マクロライド系抗生物質


エリスロマイシンジョサマイシン等


クロラムフェニコールアゾール系抗真菌剤


フルコナゾールイトラコナゾール等


ノルフロキサシン


HIVプロテアーゼ阻害剤


リトナビル等


コビシスタットを含有する製剤卵胞・黄体ホルモン剤ダナゾールブロモクリプチンアロプリノールフルボキサミンイマチニブダサチニブスチリペントール


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。


代謝酵素の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。


カルベジロール


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。


カルベジロールのP糖蛋白阻害により本剤の血中濃度が上昇すると考えられる。


メトクロプラミド


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。


胃腸運動が亢進し、胃内容排出時間が短縮されるため、本剤の吸収が増加すると考えられる。


アセタゾラミドヒドロキシクロロキンメトロニダゾール


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。


機序は不明である。


グレープフルーツジュース


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤服用時は飲食を避けることが望ましい。


グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる。


リファンピシンチクロピジン抗てんかん剤


フェノバルビタールフェニトインカルバマゼピン


モダフィニルデフェラシロクス


本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。


これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。


オクトレオチドランレオチドパシレオチドプロブコール


本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。


これらの薬剤が本剤の吸収を阻害すると考えられる。


テルビナフィン


本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。


機序は不明である。


エトラビリン


本剤の血中濃度に影響を与える可能性があるため、注意して投与すること。


エトラビリンの代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度に変化が起こることがある。


セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品


本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。


セイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられる。


副腎皮質ホルモン剤


高用量メチルプレドニゾロンとの併用により本剤の血中濃度上昇及び痙攣の報告がある。また、プレドニゾロンのクリアランスを低下させるとの報告もある。


相互に代謝を阻害すると考えられる。


ドセタキセルパクリタキセル


本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。


代謝酵素を競合することにより、本剤又はこれらの薬剤の代謝が阻害される可能性がある。


レテルモビル


本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。


レテルモビルのCYP3A阻害により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。また、本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりレテルモビルの血中濃度が上昇する可能性がある。


エゼチミブ


本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。


機序は不明である。


コルヒチン,,


本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。


機序は不明である。


コルヒチン,,


コルヒチンの血中濃度が上昇し、コルヒチンの作用が増強するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者にはコルヒチンを投与しないこと。


本剤のP糖蛋白阻害によりコルヒチンの血中濃度が上昇することがある。


トルバプタンチカグレロルレンバチニブ


これらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のP糖蛋白阻害によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。


ダビガトランエドキサバン


これらの薬剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強するおそれがある。


本剤のP糖蛋白阻害によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。


リファキシミン


リファキシミンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のP糖蛋白、CYP3A4、有機アニオントランスポーター阻害によりリファキシミンの血中濃度が上昇することがある。


リオシグアト


リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。


P糖蛋白及び乳癌耐性蛋白阻害によりリオシグアトの血中濃度が上昇することがある。


グレカプレビル・ピブレンタスビル


これらの薬剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。


本剤の有機アニオントランスポーター、P糖蛋白及び乳癌耐性蛋白阻害により、これらの薬剤の血中濃度が上昇すると考えられる。


レパグリニド


レパグリニドの血中濃度が上昇し、血糖降下作用が増強するおそれがある。


本剤が、レパグリニドのCYP3A4による代謝を阻害すること及び輸送蛋白質を阻害し肝細胞への取り込みを阻害することにより、レパグリニドの血中濃度が上昇すると考えられる。


カスポファンギン


カスポファンギンのAUCが増加したとの報告がある。また、併用により一過性のAST及びALTの増加が認められたとの報告がある。本剤が投与されている患者へのカスポファンギンの投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみとし、併用する場合は、肝酵素の綿密なモニタリングを考慮すること。


本剤がカスポファンギンの肝細胞への取り込みを抑制することによると考えられる。


HMG-CoA還元酵素阻害剤


シンバスタチンプラバスタチン等


筋肉痛、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とした急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいので、患者の状態を十分に観察すること。


HMG-CoA還元酵素阻害剤の血中からの消失が遅延すると考えられる。


ジゴキシン


ジゴキシンの血中濃度が上昇することがあるので、ジゴキシンの血中濃度を参考に投与量を調節するなどジギタリス中毒に注意すること。


ジゴキシンの腎からの排泄を抑制すると考えられる。


ジゴキシン


高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。


高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。


アンブリセンタン


本剤との併用によりアンブリセンタンの血中濃度が上昇しAUCが約2倍になるとの報告がある。


機序は不明である。


テオフィリン


テオフィリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、テオフィリンの血中濃度を参考に投与量を調節すること。


機序は不明である。


不活化ワクチン


不活化インフルエンザワクチン等


ワクチンの効果が得られないおそれがある。


免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。


ニフェジピン


歯肉肥厚があらわれやすい。


歯肉肥厚の副作用が相互に増強されると考えられる。


カリウム保持性利尿剤


スピロノラクトン等


エプレレノン


カリウム製剤


ACE阻害剤


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤


β-遮断剤


ヘパリン


サクビトリルバルサルタン


高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。


高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。


利尿剤


チアジド系利尿剤フロセミド等


高尿酸血症及びこれに伴う痛風があらわれやすいので、血中尿酸値に注意すること。


高尿酸血症の副作用が相互に増強されると考えられる。


ブロナンセリンナルフラフィン


これらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


代謝酵素の競合により、これらの薬剤の代謝が阻害されると考えられる。


シロリムス


シロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、シロリムスの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。


代謝酵素の競合により、シロリムスの代謝が阻害されると考えられる。


エベロリムス


エベロリムスのバイオアベイラビリティが有意に増加したとの報告がある。本剤の用量を変更する際には、エベロリムスの用量調節も行うこと。


代謝酵素の競合により、エベロリムスの代謝が阻害されると考えられる。


エベロリムス


エベロリムスが本剤の腎毒性を増強するおそれがある。


機序は不明である。


サクビトリルバルサルタン


サクビトリルの活性代謝物(Sacubitrilat)又はバルサルタンの曝露量が増加し、サクビトリルバルサルタンの副作用が増強するおそれがある。


本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりSacubitrilat又はバルサルタンの血中濃度が上昇すると考えられる。


レムデシビル


レムデシビル及び中間代謝物(GS-704277)の血漿中濃度が上昇するおそれがある。


本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりレムデシビル及び中間代謝物(GS-704277)の血中濃度が上昇すると考えられる。


ミコフェノール酸モフェチル


ミコフェノール酸モフェチルの血中濃度が低下したとの報告がある。


ミコフェノール酸モフェチルの腸肝循環が阻害され血中濃度が低下すると考えられる。


アメナメビル


アメナメビルの血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。


機序は不明である。


外用活性型ビタミンD3製剤


タカルシトールカルシポトリオール


血清カルシウム値が上昇する可能性がある。


本剤による腎機能低下があらわれた場合に、活性型ビタミンD3による血清カルシウム値上昇がよりあらわれやすくなると考えられる。


エルトロンボパグ


エルトロンボパグの血中濃度が低下したとの報告及び高値を示したとの報告がある。


機序は不明である。


副作用:重大な副作用

1: 腎障害(5%以上)

-腎機能障害は本剤の副作用として高頻度にみられる。主な発現機序は用量依存的な腎血管収縮作用によると考えられ、通常、減量又は休薬により回復する。BUN上昇、クレアチニン上昇を示し腎血流量減少、糸球体濾過値の低下がみられる。尿細管機能への影響としてカリウム排泄減少による高カリウム血症、尿酸排泄低下による高尿酸血症、マグネシウム再吸収低下による低マグネシウム血症がみられる。また、器質的な腎障害(尿細管萎縮、細動脈病変、間質の線維化等)があらわれることがある。移植後の大量投与や、腎疾患のある患者への使用あるいは腎毒性のある薬剤,との併用により起こりやすい。なお、腎移植後にクレアチニン、BUNの上昇がみられた場合は、本剤による腎障害か拒絶反応かを注意深く観察し、鑑別する必要がある。2: 肝障害、肝不全(1%~5%未満)

-肝機能障害、黄疸等の肝障害、肝不全があらわれることがあるので、AST、ALT、ALP、LDH、ビリルビンの上昇等の異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。3: 可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害(1%未満)

-全身痙攣、意識障害、失見当識、錯乱、運動麻痺、小脳性運動失調、視覚障害、視神経乳頭浮腫、不眠等の症状があらわれた場合には、CT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。4: 感染症(1%~5%未満)

-細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹、帯状疱疹等)を併発することがある。アトピー性皮膚炎患者で黄色ブドウ球菌による皮膚感染を併発した場合は、適切な抗菌剤によってコントロールすること。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。強力な免疫抑制下では急激に重症化することがある。5: 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)

-本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。6: BKウイルス腎症(頻度不明)

7: 急性膵炎(1%未満)

-初期症状として上腹部の激痛、発熱、血糖上昇、アミラーゼ上昇等があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。 8: 血栓性微小血管障害

-溶血性尿毒症症候群(HUS:血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする)(1%未満)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)様症状(血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神神経症状を主徴とする)(頻度不明)等の血栓性微小血管障害があらわれることがある。9: 溶血性貧血、血小板減少(各1%未満)

10: 横紋筋融解症(1%未満)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。11: 悪性腫瘍(1%未満)

-他の免疫抑制剤と併用する場合に、過度の免疫抑制により悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)の発現の可能性が高まることがある。

副作用:その他副作用


過敏症 -‐-‐-発疹-‐
循環器 -‐-血圧上昇-‐-‐
血液 -‐-‐-貧血、白血球減少-‐
消化器 -‐-悪心・嘔吐-消化管潰瘍、腹痛、胃部不快感、食欲不振、下痢、腹部膨満感-‐
皮膚 -多毛-‐-脱毛、ざ瘡-‐
精神神経系 -‐-振戦-頭痛、しびれ、めまい、眠気、異常感覚、末梢神経障害-片頭痛
代謝異常 -‐-糖尿・高血糖、高尿酸血症、高脂血症-高カリウム血症、低マグネシウム血症、体液貯留-‐
感覚器 -‐-‐-耳鳴、難聴-視力障害
筋骨格系 -‐-‐-ミオパシー、筋痛、筋脱力、筋痙攣、関節痛-下肢痛
その他 -‐-歯肉肥厚-出血傾向(鼻出血、皮下出血、消化管出血、血尿)、熱感、のぼせ、発熱、けん怠感、浮腫、体重増加、女性化乳房-月経障害、良性頭蓋内圧亢進症

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 189,550 188,348 55,737 9,703 2,334 1,138 7,677 9,099 7,637 15,182 1,254 0
女性 131,610 78,343 24,307 7,115 1,597 11,734 10,111 14,200 24,978 6,943 1,417 0
合計 481,186 266,691 80,044 16,818 3,931 12,872 17,788 23,299 32,615 22,125 2,671 0
男性 189,550 188,348 55,737 9,703 2,334 1,138 7,677 9,099 7,637 15,182 1,254 0
女性 131,610 78,343 24,307 7,115 1,597 11,734 10,111 14,200 24,978 6,943 1,417 0
合計 481,186 266,691 80,044 16,818 3,931 12,872 17,788 23,299 32,615 22,125 2,671 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道9,742
東北26,065
関東163,451
中部80,402
近畿86,608
中国・四国43,721
九州69,269
合計481,186
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道9,742
北東北2,508
南東北19,906
北関東28,752
南関東134,699
甲信越15,583
北陸16,026
東海57,062
関西78,339
中国22,289
四国21,432
北九州44,478
南九州15,839
沖縄17,904
合計481,186
都道府県別
都道府県名 合計
北海道9,742
青森県0
岩手県3,651
宮城県11,621
秋田県2,508
山形県4,831
福島県3,454
茨城県12,963
栃木県12,621
群馬県3,168
埼玉県14,915
千葉県17,616
東京都78,352
神奈川県23,816
新潟県10,938
富山県8,570
石川県4,563
福井県2,893
山梨県0
長野県4,645
岐阜県10,198
静岡県16,844
愛知県21,751
三重県8,269
滋賀県4,225
京都府7,914
大阪府31,017
兵庫県27,250
奈良県2,589
和歌山県5,344
鳥取県3,049
島根県4,665
岡山県4,136
広島県6,723
山口県3,716
徳島県5,568
香川県7,769
愛媛県6,825
高知県1,270
福岡県22,928
佐賀県2,785
長崎県8,508
熊本県6,330
大分県3,927
宮崎県3,704
鹿児島県12,135
沖縄県8,952
合計481,186
更新予告まとめ