薬剤詳細データ

一般名

リファブチン

製品名

ミコブティンカプセル150mg

薬効名

主として抗酸菌に作用するもの

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薬剤名

ミコブティンカプセル150mg

yj-code

6169001M1026

添付文書No

6169001M1026_3_08

改定年月

2024-10

第7版

一般名

リファブチン

薬効分類名

抗酸菌症治療薬


用法・用量

〈結核症〉 通常、成人にはリファブチンとして150mg~300mgを1日1回経口投与する。多剤耐性結核症にはリファブチンとして300mg~450mgを1日1回経口投与する。 〈マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症の治療〉 通常、成人にはリファブチンとして300mgを1日1回経口投与する。 〈HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制〉 通常、成人にはリファブチンとして300mgを1日1回経口投与する。

効能・効果

〈適応菌種〉本剤に感性のマイコバクテリウム属〈適応症〉結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制

相互作用:併用禁忌

ボリコナゾール(ブイフェンド),


本剤の作用が増強するおそれがある。また、ボリコナゾールの作用が減弱するおそれがある。


ボリコナゾールは本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ボリコナゾールの代謝を促進し、ボリコナゾールの血中濃度を低下させる。


エンシトレルビル(ゾコーバ)


ニルマトレルビル・リトナビル


(パキロビッド)


本剤の作用が増強するおそれがある。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


グラゾプレビル(グラジナ)エルバスビル(エレルサ)チカグレロル(ブリリンタ)


これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。


アルテメテル・ルメファントリン(リアメット配合錠)


これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。


リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン(オデフシィ配合錠)


リルピビリン(注射剤)(リカムビス水懸筋注)


リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。本剤のP-糖蛋白質の誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


イサブコナゾニウム(クレセンバ)


イサブコナゾニウムの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、イサブコナゾニウムの活性本体であるイサブコナゾールの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


相互作用:併用注意

プロテアーゼ阻害薬+リトナビルアタザナビル+リトナビルインジナビル+リトナビルサキナビル+リトナビルダルナビル+リトナビルTipranavir+リトナビルホスアンプレナビル+リトナビルロピナビル・リトナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも1/4に減量することを考慮する。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤又は活性代謝物の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、インジナビル、サキナビル及びホスアンプレナビルの代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


プロテアーゼ阻害薬リトナビル


本剤の作用が増強するおそれがある。リトナビルを、1回600mg1日2回の用法・用量で使用する場合には、本剤との併用を避けること。他の抗レトロウィルス薬とリトナビルと本剤を併用する場合には、国内外のガイドラインを参考にして、リトナビル及び本剤の用量調節を行うこと(「プロテアーゼ阻害薬+リトナビル」の項を参照)。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


プロテアーゼ阻害薬アタザナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を1/4に減量することを考慮する。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


プロテアーゼ阻害薬インジナビルネルフィナビルホスアンプレナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤(ホスアンプレナビルの場合、活性本体のアンプレナビル)は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド


本剤の作用が増強するおそれがある。また、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。


コビシスタットは、本剤の肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A 等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


カボテグラビル(水懸筋注)


カボテグラビルの作用が減弱するおそれがある。


本剤のUGT1A1 誘導作用により、カボテグラビルの代謝を促進し、カボテグラビルの血中濃度を低下させる。


レジパスビル・ソホスブビル


ソホスブビル・ベルパタスビル


ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A 等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


エトラビリン


本剤及びエトラビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤又はエトラビリンの主たる肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、本剤又はエトラビリンの血中濃度を低下させる。プロテアーゼ阻害薬+リトナビルとエトラビリンが併用された場合、リファブチンは使用すべきでない。


デラビルジン


本剤の作用が増強するおそれがあり、また、これらの薬剤の作用が著しく減弱するおそれがあることから、他の薬剤への変更を考慮する。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


ネビラピン


本剤の作用が増強するおそれがある。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


エファビレンツ,


本剤の作用が減弱するおそれがある。


エファビレンツの肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


マラビロク


マラビロクの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、マラビロクの代謝を促進し、マラビロクの血中濃度を低下させる。


ドラビリン


ドラビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ドラビリンの代謝を促進し、ドラビリンの血中濃度を低下させる。


アゾール系抗真菌薬(ポサコナゾールを除く)イトラコナゾールフルコナゾール等


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。また、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


ポサコナゾール


本剤の作用が増強するおそれがあり、また、ポサコナゾールの作用が減弱するおそれがあることから、治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、ポサコナゾールとの併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無、全血球数の推移及び本剤の血中濃度上昇に伴う副作用(ぶどう膜炎等)を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。


ポサコナゾールは、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤はポサコナゾールのクリアランスを亢進させ、ポサコナゾールの血中濃度を低下させる。本剤のUGT1A4又はP-糖蛋白質の誘導作用が関与している可能性がある。


マクロライド系抗生剤エリスロマイシンクラリスロマイシンロキシスロマイシン等


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を半減することを考慮する。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させる。


経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール)


経口避妊薬の作用が減弱し、不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、経口避妊薬の代謝を促進し、経口避妊薬の血中濃度を低下させる。


ジアフェニルスルホン


ジアフェニルスルホンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ジアフェニルスルホンの代謝を促進し、ジアフェニルスルホンの血中濃度を低下させる。


タクロリムス


タクロリムスの血中濃度が低下し、拒絶反応が出現する可能性がある。タクロリムスの血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、タクロリムスの代謝を促進し、タクロリムス又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


リルピビリン(経口剤)


ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン


リルピビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


ベダキリン


ベダキリンの作用が減弱するおそれがある。本剤との併用はリスクとベネフィットを考慮して慎重に判断すること。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ベダキリンの代謝を促進し、ベダキリンの血中濃度を低下させるおそれがある。


ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド


ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱し、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドに対する耐性が発現するおそれがある。


本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、これらの成分又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


副作用:重大な副作用

1: 白血球減少症(6.06%)、貧血(1.74%)、血小板減少症(1.59%)、汎血球減少症(0.16%)

2: 肝機能異常(1.93%)、黄疸(0.72%)、肝炎(頻度不明)

-,,3: ショック(0.09%)

4: 心停止(0.06%)、心室細動(0.03%)、不整脈(0.03%)

5: 脳出血(0.03%)

6: 溶血性貧血(0.03%)

7: 消化管出血(吐血、メレナ、胃腸出血)(0.12%)

8: 偽膜性大腸炎(頻度不明)

-偽膜性大腸炎、クロストリジウム・ディフィシル性下痢等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。9: 深部静脈血栓症(0.09%)、血栓性血小板減少性紫斑病(0.03%)

10: 腎機能障害(0.53%)

11: 筋痙縮(0.09%)

12: 痙攣(0.37%)

13: 精神病性障害(0.09%)

14: 歩行障害(0.09%)

15: ぶどう膜炎(頻度不明)

-ぶどう膜炎が疑われる場合には、患者に眼科医の診察を受けさせ、必要に応じて本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

副作用:その他副作用


血液及びリンパ系 -好酸球増加症、溶血、血小板障害
肝胆道系 -Al-P増加、AST増加、ALT増加、肝腫大、Al-P減少
胃腸障害 -悪心、嘔吐-腹痛、下痢、胃腸炎、消化不良、腹部膨満、おくび、便秘、膵炎、嚥下障害、アフタ性口内炎、胃腸障害、口腔カンジダ症
循環器 -起立性低血圧、心電図での非特異的T波変化
皮膚及び皮下組織 -発疹-そう痒症、皮膚変色、脱毛症、色素沈着障害、皮膚炎、蕁麻疹、紅斑性皮疹、乾癬、ざ瘡
筋骨格系及び結合組織 -筋痛、関節痛、筋炎
神経系 -頭痛、錯感覚、ニューロパシー、浮動性めまい、筋緊張亢進、昏睡、回転性めまい、失語症
精神 -不眠症、錯乱状態、不安、うつ病、会話障害、思考異常、感情不安定
代謝及び栄養 -食欲不振、体重減少、悪液質、アミラーゼ増加、高尿酸血症
泌尿・生殖器 -尿変色-頻尿、勃起不全、尿毒症、腎臓痛、血尿
呼吸器、胸郭及び縦隔 -呼吸困難、咳嗽、肺炎、喀血、鼻出血、気胸、気管支痙攣
感覚器障害 -味覚異常、難聴、視覚障害、網膜炎、弱視、耳鳴、視野欠損、結膜炎-角膜沈着物
その他 -発熱-疲労、無力症、胸痛、疼痛、浮腫、悪寒、背部痛、倦怠感、副腎機能不全、単純ヘルペス、過敏症、口内乾燥、インフルエンザ様症状

薬剤名

ミコブティンカプセル150mg

yj-code

6169001M1026

添付文書No

6169001M1026_3_08

改定年月

2024-10

第7版

一般名

リファブチン

薬効分類名

抗酸菌症治療薬


用法・用量

〈結核症〉 通常、成人にはリファブチンとして150mg~300mgを1日1回経口投与する。多剤耐性結核症にはリファブチンとして300mg~450mgを1日1回経口投与する。 〈マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症の治療〉 通常、成人にはリファブチンとして300mgを1日1回経口投与する。 〈HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制〉 通常、成人にはリファブチンとして300mgを1日1回経口投与する。

効能・効果

〈適応菌種〉本剤に感性のマイコバクテリウム属〈適応症〉結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制

相互作用:併用禁忌

ボリコナゾール(ブイフェンド),


本剤の作用が増強するおそれがある。また、ボリコナゾールの作用が減弱するおそれがある。


ボリコナゾールは本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ボリコナゾールの代謝を促進し、ボリコナゾールの血中濃度を低下させる。


エンシトレルビル(ゾコーバ)


ニルマトレルビル・リトナビル


(パキロビッド)


本剤の作用が増強するおそれがある。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


グラゾプレビル(グラジナ)エルバスビル(エレルサ)チカグレロル(ブリリンタ)


これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。


アルテメテル・ルメファントリン(リアメット配合錠)


これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。


リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン(オデフシィ配合錠)


リルピビリン(注射剤)(リカムビス水懸筋注)


リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。本剤のP-糖蛋白質の誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


イサブコナゾニウム(クレセンバ)


イサブコナゾニウムの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、イサブコナゾニウムの活性本体であるイサブコナゾールの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


相互作用:併用注意

プロテアーゼ阻害薬+リトナビルアタザナビル+リトナビルインジナビル+リトナビルサキナビル+リトナビルダルナビル+リトナビルTipranavir+リトナビルホスアンプレナビル+リトナビルロピナビル・リトナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも1/4に減量することを考慮する。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤又は活性代謝物の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、インジナビル、サキナビル及びホスアンプレナビルの代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


プロテアーゼ阻害薬リトナビル


本剤の作用が増強するおそれがある。リトナビルを、1回600mg1日2回の用法・用量で使用する場合には、本剤との併用を避けること。他の抗レトロウィルス薬とリトナビルと本剤を併用する場合には、国内外のガイドラインを参考にして、リトナビル及び本剤の用量調節を行うこと(「プロテアーゼ阻害薬+リトナビル」の項を参照)。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


プロテアーゼ阻害薬アタザナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を1/4に減量することを考慮する。


これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。


プロテアーゼ阻害薬インジナビルネルフィナビルホスアンプレナビル


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤(ホスアンプレナビルの場合、活性本体のアンプレナビル)は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド


本剤の作用が増強するおそれがある。また、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。


コビシスタットは、本剤の肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A 等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


カボテグラビル(水懸筋注)


カボテグラビルの作用が減弱するおそれがある。


本剤のUGT1A1 誘導作用により、カボテグラビルの代謝を促進し、カボテグラビルの血中濃度を低下させる。


レジパスビル・ソホスブビル


ソホスブビル・ベルパタスビル


ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A 等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


エトラビリン


本剤及びエトラビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤又はエトラビリンの主たる肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、本剤又はエトラビリンの血中濃度を低下させる。プロテアーゼ阻害薬+リトナビルとエトラビリンが併用された場合、リファブチンは使用すべきでない。


デラビルジン


本剤の作用が増強するおそれがあり、また、これらの薬剤の作用が著しく減弱するおそれがあることから、他の薬剤への変更を考慮する。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


ネビラピン


本剤の作用が増強するおそれがある。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


エファビレンツ,


本剤の作用が減弱するおそれがある。


エファビレンツの肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


マラビロク


マラビロクの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、マラビロクの代謝を促進し、マラビロクの血中濃度を低下させる。


ドラビリン


ドラビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ドラビリンの代謝を促進し、ドラビリンの血中濃度を低下させる。


アゾール系抗真菌薬(ポサコナゾールを除く)イトラコナゾールフルコナゾール等


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。また、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


ポサコナゾール


本剤の作用が増強するおそれがあり、また、ポサコナゾールの作用が減弱するおそれがあることから、治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、ポサコナゾールとの併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無、全血球数の推移及び本剤の血中濃度上昇に伴う副作用(ぶどう膜炎等)を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。


ポサコナゾールは、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。また、本剤はポサコナゾールのクリアランスを亢進させ、ポサコナゾールの血中濃度を低下させる。本剤のUGT1A4又はP-糖蛋白質の誘導作用が関与している可能性がある。


マクロライド系抗生剤エリスロマイシンクラリスロマイシンロキシスロマイシン等


本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を半減することを考慮する。また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させる。


経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール)


経口避妊薬の作用が減弱し、不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、経口避妊薬の代謝を促進し、経口避妊薬の血中濃度を低下させる。


ジアフェニルスルホン


ジアフェニルスルホンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ジアフェニルスルホンの代謝を促進し、ジアフェニルスルホンの血中濃度を低下させる。


タクロリムス


タクロリムスの血中濃度が低下し、拒絶反応が出現する可能性がある。タクロリムスの血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、タクロリムスの代謝を促進し、タクロリムス又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


リルピビリン(経口剤)


ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン


リルピビリンの作用が減弱するおそれがある。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。


ベダキリン


ベダキリンの作用が減弱するおそれがある。本剤との併用はリスクとベネフィットを考慮して慎重に判断すること。


本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ベダキリンの代謝を促進し、ベダキリンの血中濃度を低下させるおそれがある。


ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド


ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱し、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドに対する耐性が発現するおそれがある。


本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、これらの成分又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。


副作用:重大な副作用

1: 白血球減少症(6.06%)、貧血(1.74%)、血小板減少症(1.59%)、汎血球減少症(0.16%)

2: 肝機能異常(1.93%)、黄疸(0.72%)、肝炎(頻度不明)

-,,3: ショック(0.09%)

4: 心停止(0.06%)、心室細動(0.03%)、不整脈(0.03%)

5: 脳出血(0.03%)

6: 溶血性貧血(0.03%)

7: 消化管出血(吐血、メレナ、胃腸出血)(0.12%)

8: 偽膜性大腸炎(頻度不明)

-偽膜性大腸炎、クロストリジウム・ディフィシル性下痢等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。9: 深部静脈血栓症(0.09%)、血栓性血小板減少性紫斑病(0.03%)

10: 腎機能障害(0.53%)

11: 筋痙縮(0.09%)

12: 痙攣(0.37%)

13: 精神病性障害(0.09%)

14: 歩行障害(0.09%)

15: ぶどう膜炎(頻度不明)

-ぶどう膜炎が疑われる場合には、患者に眼科医の診察を受けさせ、必要に応じて本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

副作用:その他副作用


血液及びリンパ系 -好酸球増加症、溶血、血小板障害
肝胆道系 -Al-P増加、AST増加、ALT増加、肝腫大、Al-P減少
胃腸障害 -悪心、嘔吐-腹痛、下痢、胃腸炎、消化不良、腹部膨満、おくび、便秘、膵炎、嚥下障害、アフタ性口内炎、胃腸障害、口腔カンジダ症
循環器 -起立性低血圧、心電図での非特異的T波変化
皮膚及び皮下組織 -発疹-そう痒症、皮膚変色、脱毛症、色素沈着障害、皮膚炎、蕁麻疹、紅斑性皮疹、乾癬、ざ瘡
筋骨格系及び結合組織 -筋痛、関節痛、筋炎
神経系 -頭痛、錯感覚、ニューロパシー、浮動性めまい、筋緊張亢進、昏睡、回転性めまい、失語症
精神 -不眠症、錯乱状態、不安、うつ病、会話障害、思考異常、感情不安定
代謝及び栄養 -食欲不振、体重減少、悪液質、アミラーゼ増加、高尿酸血症
泌尿・生殖器 -尿変色-頻尿、勃起不全、尿毒症、腎臓痛、血尿
呼吸器、胸郭及び縦隔 -呼吸困難、咳嗽、肺炎、喀血、鼻出血、気胸、気管支痙攣
感覚器障害 -味覚異常、難聴、視覚障害、網膜炎、弱視、耳鳴、視野欠損、結膜炎-角膜沈着物
その他 -発熱-疲労、無力症、胸痛、疼痛、浮腫、悪寒、背部痛、倦怠感、副腎機能不全、単純ヘルペス、過敏症、口内乾燥、インフルエンザ様症状

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
男性 49,750 0 0 1,135 1,370 3,940 6,425 7,572 13,954 13,418 1,936 0
女性 60,044 0 0 0 0 2,992 9,117 13,424 22,039 11,338 1,134 0
合計 114,851 0 0 1,135 1,370 6,932 15,542 20,996 35,993 24,756 3,070 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道2,682
東北3,011
関東41,974
中部11,228
近畿29,818
中国・四国2,863
九州13,071
合計114,851
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道2,682
北東北1,974
南東北1,037
北関東4,094
南関東37,880
甲信越0
北陸2,142
東海9,086
関西29,818
中国0
四国2,863
北九州10,553
南九州2,518
沖縄0
合計114,851
都道府県別
都道府県名 合計
北海道2,682
青森県1,974
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県1,037
茨城県4,094
栃木県0
群馬県0
埼玉県3,498
千葉県2,889
東京都22,576
神奈川県8,917
新潟県0
富山県0
石川県1,119
福井県1,023
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県2,863
愛知県6,223
三重県0
滋賀県2,548
京都府7,314
大阪府10,004
兵庫県8,852
奈良県0
和歌山県1,100
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県1,736
香川県0
愛媛県0
高知県1,127
福岡県4,699
佐賀県1,336
長崎県2,647
熊本県0
大分県1,871
宮崎県1,197
鹿児島県1,321
沖縄県0
合計114,851
更新予告まとめ