メニューを開く 検索

トップ »  医療ニュース »  2015年 »  臨床医学 »  性交渉ごとの曝露前予防"オンデマンドPrEP"がHIV感染予防に有効

性交渉ごとの曝露前予防"オンデマンドPrEP"がHIV感染予防に有効

フランスとカナダの多施設共同RCT

2015年12月02日 11:30

2名の医師が参考になったと回答 

 HIVに感染していないがそのリスクが特に高いと考えられる群に対して抗HIV薬を予防的に投与する曝露前予防(pre-exposure prophylaxis ; PrEP)は,HIV新規感染を減らす有望な手段の1つとされており,既に米国では全医療従事者を対象としたPrEPのガイドライン(GL)も存在する(関連記事)。同GLで使用が推奨されているテノホビル+エムトリシタビン合剤(TDF 300mg/FTC 200mg)の連日投与はHIV-1の感染予防にも有効であるとされるが,中には十分な効果が認められなかった研究もあり,アドヒアランスの低さがその主因と考えられてきた。そこで,フランス・Hôpital Saint-LouisのJean-Michel Molina氏らは,フランスとカナダの男性間性交渉者(MSM)を対象に,連日投与ではなく性交渉のたびにTDF/FTCを投与する"オンデマンドPrEP"の安全性と有効性を評価する二重盲検ランダム化比較試験(RCT)IPERGAY※1を実施。TDF/FTC群ではプラセボ群に比べて消化管および腎臓の有害事象の発生率が高かったが,HIV-1感染の発生率は86%低かったとする成績をN Engl J Med2015年12月1日オンライン版)で報告した。同氏らは,まだ有効なHIVワクチンがない現状で,オンデマンドPrEPは高リスク男性のHIV感染予防に貢献できるのではないかと期待を寄せている。

…続きを読むにはログイン

無料でいますぐ会員登録を行う

【医師限定】

初回登録で500円分のポイントをもれなく進呈!

(6月末迄/過去ご登録のある方を除く)

  • ・ ご利用無料、14.5万人の医師が利用
  • ・ 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
  • ・ ギフト券に交換可能なポイントプログラム
  • ・ 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ

ワンクリックアンケート

各地で連日30℃超えの真夏日が続く。猛暑だと外来患者は?

トップ »  医療ニュース »  2015年 »  臨床医学 »  性交渉ごとの曝露前予防"オンデマンドPrEP"がHIV感染予防に有効