透析アミロイドーシスの新危険因子を発見

血清アルブミンの減少でリスク上昇

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 長期透析患者の約10人に1人が、特有の合併症である透析アミロイドーシスを発症する。β2ミクログロブリン(β2MG)のアミロイド線維が原因であることが示されているものの、どのような患者の体内でアミロイド線維ができやすく、発症しやすいのかは予測できなかった。大阪大学国際医工情報センター特任研究員の中島吉太郎氏、特任教授の後藤祐児氏、新潟大学医歯学総合病院准教授の山本卓氏らの研究グループは、透析患者などの血清検体を用いて独自に開発したアミロイド誘導装置HANABI-2000の実験を行った。その結果、血清アルブミンが減少することでβ2MGのアミロイド線維が形成されやすくなることを解明したとNat Commun2022; 13: 5689)に発表した。

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