何事も納得感を大事にする難聴の独居男性の残薬、どう対応する?①
あなたはどう考える? 薬剤師の在宅ケーススタディ vol.4
在宅訪問エキスパートの6人の薬剤師が、さまざまな視点から症例への対応を考える本連載。第4回は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と狭心症のある、難聴の独居男性について検討します。医師から居宅療養薬剤管理指導の依頼があり、薬剤師の介入開始となった男性。処方薬の服用方法は理解できているようですが、たくさんの残薬が見つかりました。自分の生活しやすさや、納得感を大事にしている男性に、どのように対応したらいいでしょうか。
正解は1つではありません。あなたならどうするか、ぜひ考えてみてください。
※症例は架空のものです
Illust:macco
●今回の出題者:有限会社フクチ薬局 佐藤香さん
●今回の患者とプロフィール:84歳男性Aさん。集合住宅の1階で一人暮らし。元船大工。2人の娘がいる。長女は遠方に住んでおり、数年前に妻と死別したことをきっかけに、近隣の次女宅近くへ転居した。次女は働いているが、週に2回Aさん宅を訪問している。
自宅はいつもきれいに片付いている。少しでも不便を感じると、工夫して生活しやすいようにDIYをしており、家具はほとんど手づくりである。自分が過ごしやすいように暮らしたいという思いが強く、ごみが出たり、余計な物を置いたりするのを嫌がる。自分が納得しないことは受け入れない傾向がある。
職業気質からか、やや口調が強め。老人性難聴もあり大きな声で話す。
次女は、父親はしっかりしているので思うように暮らしてほしいと考えている。
外出困難で受診できず、在宅療養となる。医師より、薬剤管理の目的で居宅療養薬剤管理指導を依頼され、介入開始となった。
●Aさんのエピソード:
初回訪問時、室内からは金づちの音が聞こえ、常にせわしなく動いていました。在宅酸素療法(HOT)の鼻カニューレは常に装着している様子ではなく、時折肩で息をしている状態でした。使用薬は内服剤と吸入剤があり、鼻腔乾燥のため耳鼻咽喉科も受診し、鼻腔乾燥予防の院内製剤軟膏のみを処方されています。
ご本人は薬効について詳細には理解していませんが、PTP包装を見て、服用方法を口頭で説明してくださいました。しかし、残薬の数はバラバラでした。
吸入剤については冷蔵庫の中に入れてありましたが、2カ月分の残薬がありました。
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