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第77回日本消化器外科学会

切除可能胃がん、術前免疫療法が有効な例も

 近年、切除可能な胃がんの約1~2割に見られるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)/高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)症例の治療方針を策定する上で有用な知見が報告され始めている。愛知県がんセンター薬物療法部部長の室圭氏は、dMMR/MSI-H胃がんに対する薬物療法および手術療法の有効性に関する知見を第77回日本消化器外科学会(7月20~22日)で解説。dMMR/MSI-H胃がんでは通常の化学療法を行う意義に乏しく、手術可能症例では術前にがん免疫療法を行うことが有効である可能性が示されていると報告した。...

論文の質を上げる工夫とは?

 執筆・掲載された論文の数と質は医師の客観的な評価指標の1つとして用いられるが、潤沢な資金や自由に使用できる貴重なデータが得られにくい若手臨床医が高評価を得るのは容易でない。米・Stanford Universityの佐々木一成氏は、比較的入手しやすいデータと簡易な統計手法を使用しつつ、高名な医学雑誌に掲載された実例を紹介しつつ、若手臨床医にも応用可能な臨床論文のブラッシュアップ法を第77回日本消化器外科学会(7月20~22日)で解説した。...

外科の多様性で地域医療を支える

 社会におけるダイバーシティ(多様性)の推進は、新たな価値の創造や競争力の向上につながると期待されている。広島大学病院消化器・移植外科診療講師の田原裕之氏は第77回日本消化器外科学会(7月20~22日)で、同科が進める消化器外科における多様性の推進に向けた3つの側面(働き方、人材、キャリア)での取り組みについて概説。「広島の地域医療を支えるため、消化器外科という医療分野においても多様性の推進は必要不可欠だ」と述べた。...

東大病院長が考える若手のための病院経営

 近年、医療機関を取り巻く環境は厳しさを増し、若手医師が将来を展望しづらくなっている。東京大学病院の病院長として4年目を迎える瀬戸泰之氏は第77回日本消化器外科学会(7月20~22日)で、若手医師が将来の夢を描ける理想的な病院経営について講演。「仁術(よい治療)を施すためには、算術(よい収入)も必要」と述べた。...

肝門部領域胆管がん手術の限界とは

 肝門部領域胆管がんの手術は、消化器がん手術の中で最も難しいとされ、高度な技術と経験が求められる。愛知県がんセンター副総長の梛野正人氏は、第77回日本消化器外科学会(7月20~22日)で、肝門部領域胆管がんに対する手術におけるultimate superextended surgery(究極の超拡大手術)とは何かについて、自身の経験を交え語った。...

第77回日本消化器外科学会会長に聞く

 日本消化器外科学会総会の第1回は、1968年に横浜市立大学第二外科(現:消化器・腫瘍外科学)の初代教授である山岸三木雄氏の主催により横浜市で開催された。そして今年(2022年)の第77回同学会総会は、約半世紀の時を経て、同じ横浜市で同大学消化器・腫瘍外科学教授の遠藤格氏を会長として7月20~22日に開催される。テーマは「夢を語ろう」。今総会にかける思いについて、遠藤氏に聞いた。...

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