ネガティブ思考と頭痛リスク

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 不安や心配なことを長く考え続ける傾向(ネガティブな反復思考)が強い人は、片頭痛になりやすいと、広島大大学院の研究グループが発表した。

 研究グループは大学生426人(うち女性220人)を対象に、ネガティブな反復思考の有無と頭痛の程度(頻度、重症度、生活への支障など)を尋ねるアンケートを1カ月間隔で2回実施。初回の調査で測定した反復思考と1カ月後の頭痛との関連を分析した。

 その結果、初回調査で反復思考がなかった人と比べ、強い傾向にあった人は、その時点で片頭痛がなくても1カ月後に片頭痛と判定されるリスクが高かった。

 さらに新たに92人(うち女性69人)を対象に、1週間の間隔で同様の調査を行った結果、片頭痛があり反復思考の傾向が強い人ほど、1週間後の頭痛の程度が弱まった。

 研究グループは「ネガティブな反復思考は初期の段階では頭痛を和らげることもある一方、長期的には頭痛を悪化させることも示された」としている。

(メディカルトリビューン=時事)

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