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糖尿病悪化を抑制する食品成分

 2024年05月29日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 ブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれ、抗酸化作用や解毒作用を持つ成分「スルフォラファン(SFN)」が、糖尿病の悪化に関わるタンパク質「セレノプロテインP(SeP)」の生成を抑制することが分かったと、東北大大学院の研究グループが発表した。

 SePは主に肝臓で作られ、生命維持に重要な元素であるセレンを他の臓器に運ぶ役割を持つ。しかし、糖尿病患者ではSePが過剰に分泌され、血糖値低下に関わるインスリンの効果を弱めたり、分泌を抑えたりして、糖尿病を悪化させる。

 研究グループは、培養したヒトの肝細胞にSFNを投与する実験を実施。その結果、SePの分解が促され、SFN非投与肝細胞と比べ、SePの生成を約30%抑制した。また、糖尿病マウスにSFNを投与したところ、同様の現象が認められた。研究グループは「新たな糖尿病の予防・治療法の開発につながる」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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