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脳梗塞治療に地域間格差

 2024年06月28日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 貧困レベルが高い地域の住民は、脳梗塞を発症した際に後遺症や死亡のリスクを下げる治療が十分に行われていなかったと、カナダの研究グループが発表した。

 カナダは日本と同様に国民皆保険制度を採用しており、原則として患者の自己負担は発生しないが、貧困層における健康格差の存在が指摘されている。

 研究グループは、2017~22年にカナダ・オンタリオ州で脳梗塞治療のために入院した5万7704人を、居住地域の貧困レベルで5段階に分類。治療の実施状況を比較した。

 その結果、発症後早期に血栓を薬で溶かす血栓溶解療法や医療用の管(カテーテル)で血栓を取り除く血管内治療を受けた患者の割合は、貧困レベルが最も低い地域の19.6%に比べ、最も高い地域では16.6%で差があった。血栓溶解療法と血管内治療に分けた解析でも、同様に貧困レベルが最も高い地域で実施率が低かった。(メディカルトリビューン=時事)

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