米カイザーパーマネンテ南東部臨床研究センターのRobert A. Bednarczyk氏らは、子宮頸(けい)がんに効果があるとされるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種した11~12歳の女子の妊娠や性感染症、経口避妊薬の処方に基づいた性交渉について3年間追跡した結果、いずれも増加は認められず、HPVワクチン接種は性交渉の低年齢化を促進させるものではないと結論。10月15日付の米医学誌「Pediatrics」(電子版)に発表した。同ワクチンは性交渉がない年齢での接種が推奨されているが、低年齢で接種することが性交渉の促進につながるのではないかとの社会的懸念があった。そのため今回の報告は、親や社会を安心させるものとの声が共同研究者から上がっている。