大腸がん予防におけるビタミンD摂取の効果は、以前から多数の疫学研究結果が報告されているが、欧州10カ国が参加するがん研究プロジェクトのデータを使用した前向きコホート研究でもこの関連が裏づけられた。フランス国際がん研究機関(IARC)のMazda Jenab氏らは、ビタミンD〔25-(OH)D〕の血中濃度が低いと大腸がんリスクが40%高まるとする研究結果をBMJ(2010; 340: b5500)に発表。ただし、ビタミンDを経口摂取した場合にはこの関係が消失したという。