世界人口の3割が感染しているといわれる結核菌。結核はマラリアや狂犬病などとともに世界保健機関(WHO)の新興感染症に指定されており、わが国では近年、結核菌の集団感染が相次いで報告されている。こうした中、出生体重とのちに結核を発症するリスクとの関連を調査した研究結果が、米ミシガン大学のEduardo Villamor氏らによって米医学誌「Journal of Infectious Diseases」(2010; 201: 409-413)に報告された。同氏らによると、双子の間では出生体重が500グラム増えるごとに、のちの結核発症リスクが46%減少するという。 最新の結核発生報告数と年間推移を見る