胃の働きが弱っているときは,とかく食事量が少なくなり,全身の回復が遅くなります。胃腸が優れないときには,消化のよい食品を使って,積極的に栄養価の高い食事をして,胃腸を早く健康な状態に戻すようにしましょう。 まず,胃腸が弱っているときのポイントとして,少量でも栄養価の高い食事を取るようにしましょう。食欲のないときには食事量が減りますから,量が少ないなりに栄養素が十分取れるように工夫します。 また,自分の好きな食べものに偏ったり,同じ献立が続いたりしないようにしましょう。特に蛋白質は,体力を付けて身体を回復させるために大切な栄養素です。卵,牛乳,肉,魚,豆腐など,効率よく摂取できる良質の蛋白質を取るようにします。そして,調理法にも変化を付けるように心がけましょう。 さらに,消化のよい食品,調理法を選ぶことも大切です。胃に負担をかけないためには,胃内停滞時間が短く,消化のよい食品を調理法を工夫して取るようにしましょう。一般に軟らかい料理は消化がよく,硬い食感のものは消化が悪いと考えられていますが,必ずしもそうとは言いきれません。トーストは澱粉がアルファ化されており,消化のよい食品です。