脳の神経細胞の異常な活動によって痙攣(けいれん)などの発作を起こすてんかん。中でも難治性てんかんは通常、原因となる脳の神経細胞を切除して治療するが、患者に負担がかかるほか、言語障害や運動障害を引き起こす恐れが指摘されている。こうした中、九州工業大学大学院、山口大学、静岡大学の合同研究チームは動物実験で、てんかんを引き起こす脳の部分を凍結によって壊死(えし)させるという、患者の負担が少ない低侵襲な新しい治療法の開発に成功した。