「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」は高血圧の治療薬として多くの患者に服用されているが、特に妊婦は胎児への悪影響があると報告されている。しかし、妊娠初期(第1期)は妊娠に気付かないこともあり、そのまま服用を続けるケースもあるようだ。ところが、米カイザーパーマネンテのDe-Kun Li氏らは10月18日、約47万組の母子を調べたところ、妊娠第1期にACE阻害薬を服用しても子供の先天異常の増加は認められなかったと、英医学誌「BMJ」(2011; 343:d5931)に発表。「リスク上昇は、高血圧による影響がより大きいと考えられる」と報告した。