不活化ポリオワクチンの早期導入を求める声が上がり、昨年来、医師の個人輸入による個別接種の動きが少しずつ広まっている。ワクチン関連麻痺(まひ)の危険性がない不活化ワクチンがあれば子供に接種させたい、という保護者が増えてきたからだ。しかし、不活化ワクチンはすでに海外で10年以上使われているにもかかわらず、早期導入への機運は高まってこなかった。この背景には、ワクチンを接種する医師、接種を受ける側、さらには子供を守る立場にある人たちの「知らなかった」「興味がなかった」という要素も大きくかかわっていた可能性がある。11月6日に開かれた「現場からの医療改革推進協議会第6回シンポジウム」では、不活化ワクチンの一日も早い導入を望む関係者らが、それぞれの立場から発言した。(関連記事1、関連記事2、関連記事3)