ワインに心血管リスクを低下させる効果があることはよく知られているが、ビールや蒸留酒の影響については明らかになっていない。イタリア・ヨハネ・パウロ2世治療研究財団のSimona Costanzo氏らは、ビールによる心血管疾患イベント(心臓や血管など循環器の病気)の予防効果は、ワインとほぼ同様の結果だったと、11月11日付の欧州医学誌「European Journal of Epidemiology」(電子版)に発表した。中瓶1本分でリスクが43%低下したという。同氏らは「ワインとビールのどちらかを選ぶかではなく、適度に飲むことがより重要」としている。