東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故は,放射能に対する恐怖を引き起こしている。その中で,来春飛散のスギ花粉に放射性物質のセシウムなどが含まれている可能性があることが,一部メディアで報道された。気象業務支援センター専任主任技師の村山貢司氏は12月15日,東京都で開かれたメディア向けのセミナー(主催=NPO花粉情報協会)で,放射性物質を含む花粉について解説。シーズン中に暴露される放射線量を最大でも1マイクロシーベルトに達することはないと予測し,「健康に全く問題ないと言える」と述べた。また,それでも安心できない人に向けて,放射性物質を含む花粉を吸い込まないための対策も紹介した。