病院外来は米国の11倍、わが国初の小児受診行動調査

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 これまで、子供の受診行動は米国での調査報告のみだったが、このほど、聖路加国際病院(東京都)小児科の石田也寸志医長らが、わが国初となる子供の受診行動を、米医学誌「Pediatrics」1月号(2012; 129: e113-e119)に報告した。それによると、小児医療費助成制度を持つわが国の子供の診療所受診は米国に比べて2.5倍、病院外来は11倍だったという。しかし、子供の受診行動の頻度は年齢による影響はあるものの、親の収入や居住地域の違いによる影響はなかった。これは医療へのフリーアクセス(受診の無料化)が広く実施されていることの表れだが、小社の取材に対して石田氏は「病院小児科の負担は大きく、フリーアクセスを維持するには何らかの対応策が必要だ」と話した。

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