新学期前にワクチンを! 「輸入はしか」増加中

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 今年に入ってはしか(麻疹)の報告者数が47例と昨年を上回るペースで増加していることが国立感染症研究所情報センターの調べで明らかになっている(関連記事)。愛知県では7例の発生が報告。うち6例は麻疹と三日ばしか(風疹)の二種混合(MR)ワクチンを接種していなかったという。同センター第三室の多屋馨子室長は、小社の取材に対し「2回目の定期接種(第2~4期)の対象期間があと1カ月と少ししかない子供も多い」と懸念を示し、新学期が始まる前にワクチンを接種するよう呼び掛けた。また、欧州では麻疹の流行も続いているほか、国内では30歳代男性を中心に風疹も流行中だ。海外由来とみられる「輸入はしか」の報告が相次いでいることから多屋室長は、定期接種の対象でなくても「海外に渡航する前にはMRワクチンを!」と呼び掛けている。

最新の麻疹(はしか)発生報告数と年間推移を見る

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