2012年度の新学期を迎える4月から、中学生の授業で「くすり教育」が義務化される。新学習指導要領の完全施行を受けてのもので、3年生の保健体育で1~2時間を割き、医薬品の仕組みからセルフメディケーション(自身の健康を自身で手当てすること)、薬局と薬店の違いなどを教育する。この「くすり教育」を全国に先駆けて行っている筑波大学附属中学では、保健体育科の小山浩教諭が試行錯誤したオリジナルの授業を実施。わずかな授業時間でどこまで理解を深められるか疑問だが、生徒たちからは「なぜ水以外で飲んではいけないかが分かった」など、薬に対する意識が変わったとする声が聞かれた。