極端な炭水化物(糖質)制限食として知られるアトキンスダイエットで、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化などの心血管疾患が増加することが指摘されている。こうした中、ギリシャ・アテネ大学医学部のPagona Lagiou氏ら国際研究チームは、スウェーデンの女性約4万4,000人を約15年間観察したところ、糖質摂取量の低下、あるいはタンパク質摂取量の増加は心血管疾患に関する事故(心血管イベント)に関連していたと、6月26日付の英医学誌「BMJ」(2012; 344: e4026)に報告した。