アルツハイマー病を発症すると、脳脊髄液の中のβ(ベータ)アミロイドという異常なタンパク質の濃度が減ること、脳にβアミロイドがたまることなどが報告されている。米ワシントン大学医学部のRandall J. Bateman氏らは、家族にアルツハイマー病患者がいる高リスクの人を検討した結果、脳脊髄液内のβアミロイド濃度低下は、アルツハイマー病発症の25年前に起きることなどが示されたと、7月11日付の米医学誌「New England Journal of Medicine」(電子版)に報告した。