喫煙者が吸う煙よりも、多くの有毒化学物質が含まれているというたばこの副流煙。心臓病になるリスクを最大で30%増加させることが知られている。米サンフランシスコ総合病院のPaul F. Frey氏らは、これまでの研究で示されたものよりも濃度が低い副流煙を短時間吸い込むだけで、喫煙をしていない成人に血管機能障害の徴候が観察されることが分かったと、米医学誌「Journal of the American College of Cardiology」(2012; 59: 1908-1913)に発表した。