膝や股関節、手の指などの関節が曲がって痛む変形性関節症。特に膝関節に出ることが多く、症状が進むと歩くことも困難になる(関連記事)。その変形性関節症と糖尿病(2型糖尿病)との関連はこれまでも指摘されていたが、ドイツ・エアランゲン=ニュルンベルク大学第3内科のGeorg Schett氏らは、イタリアの一般成人927人を20年以上にわたって追跡した結果、糖尿病でない人に比べ、糖尿病患者では傷ついた関節を人口のものに置き換える手術(人工関節置換術)を受けるリスクが2倍以上になることを、9月21日付の米医学誌「Diabetes Care」(電子版)に発表した。Schett氏らは、糖尿病が肥満などとは別に、重度の変形性関節症を予測する要因の一つと結論している。