地上でも応用できる「宇宙医学」とは

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 1961年にロシアのユーリイ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功して以来、50年間で約500人の宇宙飛行士が地球外の世界を体験している。この間、多くの科学技術とともに進化してきたのが「宇宙医学」だ。宇宙医学というと宇宙空間の過酷な環境で生き残るための技術と思われがちだが、もはや宇宙飛行士のためだけにあるものではないという。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月5日、東京都内でシンポジウムを開き、宇宙医学の発展を紹介。1994、98年の2度にわたってスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士の向井千秋さん(JAXA宇宙医学研究センター長)は「宇宙空間で起こる現象は老化で起こる現象と似ている。宇宙医学は究極の予防医学。骨量減少対策や心理リスク管理など、地上の暮らしへの応用が始まっている」と説明した。

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