物をつかんで持ち上げたり、タオルをしぼったりすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出る上腕外側上顆(じょうか)炎。テニス愛好家に起こりやすいことから、「テニス肘」とも呼ばれている。湿布や塗り薬などとともにステロイド注射も一般的な治療法とされているが、オーストラリア・クイーンズランド大学健康・リハビリテーション科学部のBrooke K. Coombes氏らは、ストレッチや運動などの理学療法に比べ、ステロイド注射を行った患者では1年後の完全回復率などが低下し、再発率も上昇していたと、2月6日発行の米医学誌「JAMA」(2013; 309: 461-469)に報告した。