現在,日本人の食物繊維摂取量は1日平均14.2g(平成18年度国民栄養調査)となっており,1日に取りたい量を大幅に下回っています。 長年,栄養指導を行って痛感していることは,食物繊維量を増やすことで生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防,改善ができるということです。そのためには,野菜やキノコ,海藻,豆類などを多く取るように指導していますが,指導している当事者も意識して取らないと不足するのが現状です。 主菜料理は一食の献立のなかの中心となるおかずを言います。魚介類や肉,卵などの食材が使われており,蛋白質のおもな供給源となるものです。 この主菜料理には,刺身,塩焼き,煮魚,生姜焼き,照り焼き,空揚げ,フライのように魚や肉だけを調理したものが多くあります。 今回は主菜料理に食物繊維を多く含む食品を使って食物繊維量をアップした料理を紹介します。ポークビーンズは大豆を使っていますが,白いんげんでもおいしいものです。 このほかに,豚肉(サワラでも)と根菜のゴマみそ煮,八宝菜,野菜カレー,炒り鶏,ロールキャベツ(白菜),青椒肉絲(チンジャオロースー・牛肉とピーマンの炒めもの)などが食物繊維を多く取れる主菜料理です。