牛肉とゴボウの炒め煮

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 食物繊維は,かつては身体の構成成分やエネルギー源とならないために,役に立たない食べもののかすとされていました。現在では「人の消化酵素で消化されない食事中の難消化成分の総体」と定義され,「第6の栄養素」として注目されるようになりました。

 食物繊維は水溶性(ペクチン,グアガム,アルギン酸,グルコマンナン)と不溶性(セルロース,ヘミセルロース,リグニン,イヌリン,グルカン,キチン)があり,それぞれ働きが異なるために,両方をバランスよく取るようにします。

 食物繊維には,血糖値の上昇を緩やかにし,血液中のコレステロール値を改善させる作用があります。また満腹感をもたらすので,減量に好都合であり,便秘予防など,さまざまな効果があります。残念ながら1日の平均摂取量は15gぐらいで,生活習慣病にかかっている人はさらに下回っています。1日に20gは取りたいものです。

 主食であるご飯やパン,めんなどは精白されているために食物繊維が十分取れません。未精白の穀類(玄米,麦飯,全粒粉パン,そばなど)を取り入れて毎日一定量の食物繊維を取るようにしたいものです。そのほかに野菜,芋,キノコ,海藻,果物,豆類などに含まれますので,毎日積極的に取り入れるようにしましょう。

 朝食を簡単にすませてしまう人がいますが,野菜料理や果物を組み入れることで食物繊維量をアップすることができます。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする