過去20年間にわたり世界一の長寿国を維持している日本だが,東京大学や米ワシントン大学などの共同プロジェクト「世界の疾病負担研究(GBD)」の2010年調査により,偏った食習慣,精神面の健康,喫煙,高齢化の各課題に取り組まなければ,その座は維持できない可能性があること分かった。東京大学大学院医学系研究科の渋谷健司教授(国際保健政策学分野)らが発表したリリースによると,現時点においても,長生きすればするほど病気や障害に苦しむ年数が増加していることも分かったという。GBD 2010の詳細は、3月5日発行の米医学誌「Lancet」(電子版)に掲載されている。