例年、夏の終わり頃から秋口になると夏バテを訴えるお年寄りが増える。東京慈恵会医科大学環境保健医学講座の柳澤裕之教授は、夏バテについて「高温多湿の環境下での軽度の発汗が持続的に起き、徐々に水分と塩分が喪失する慢性型の熱中症です」と説明する。若い人に比べ、高齢者では気温や水分に対する感覚が低下しているため気付きにくく、対応が後手に回りやすいので予防を心掛けたい。