おせち料理に詰める料理には3つの祝い肴,数の子,黒豆 (関西ではゴボウ),ごまめをはじめ,それぞれの料理にこの1年の健康や子孫繁栄などを願う意味があります。おせち料理は,いろいろな食品が取れることは好ましいのですが,日持ちをさせるために味付けが濃い,鮮度のよい野菜が取りにくいという欠点が挙げられます。 お正月三が日はおせち料理を食べて過ごす習慣がありますが,最近は都会では元旦からデパートやコンビニなどが開店しているため,家でおせち料理を食べる人が少なくなっています。日本の食文化を伝承する意味でも手づくりのおせち料理を食べていただきたいですね。 肥満や生活習慣病にかかっている人は,お正月は食べすぎ,飲みすぎに留意するようにしましょう。年末年始はとかく食生活が乱れがちになり,カロリーオーバーや塩分過多になりやすいものです。心してセーブしましょう。 おせち料理には野菜料理が少ないので,今回は野菜がたっぷり入ったおしゃれな料理を紹介します。元日の朝はおせち料理でお祝いし,夕食はハクサイやニンジン,キノコなどの入った肉団子鍋などにすると野菜をしっかり取ることができます。