カレイのおろし煮

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 術後は,胃腸に合わせて,積極的な栄養補給をすることが大切です。高エネルギー,高蛋白,高ビタミン食が基本となります。食事量の不足は,低栄養状態や術後合併症の原因になるため,注意しましょう。

 術後1カ月ほどは1日5~6回の頻回食にして1回量を少なくします。この場合,1日3食を一般的な食事形式にして,後は2~3食を間食で補います。徐々に1日3回食に移行しましょう。経口摂取は流動食から開始し,三分がゆ食,五分がゆ食,七分がゆ食,全がゆ食へと移行します。食事時間を決めて規則正しく,時間をかけてゆっくり取るようにしましょう。

 また術後は消化力が低下していることから,(1)消化が良い食品や調理法(2)胃内停留時間が短い食品(3)低残渣の食品(4)刺激性の少ない食品--などにします。料理の味付けは薄味にして,甘味,塩分などによる刺激を少なくします。食品は鮮度の良いものを選び,食品衛生上の配慮から加熱したものを使うことも大切です。

 また術後の合併症の1つである早期ダンピング症候群は,高糖質のものを食べた後に発症しやすいとされます。そのため,低糖質,高蛋白質,中等度の脂質を基本にしましょう。特に砂糖,果糖など甘い糖質(まんじゅう,ようかん,もなかなど)を食べ過ぎないようにします。また水分の多いものは避け,水分は食間に取るようにしましょう。これは,できるだけ高浸透圧物質の急速な移動を防止するためです。

 食後2~3時間後の高インスリン血症による低血糖症状である後期ダンピング症候群については,適時に間食を取って低血糖を予防しましょう。

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