卵管に関する不妊の原因としては、卵管閉塞や卵管留水腫の頻度が高いようです。これらの病気の場合、卵管の詰まりを外科的手術で治療する方法がありますが、東邦大学医療センター大森病院(東京都)リプロダクションセンター・婦人科の片桐由起子准教授は「卵管の詰まりの原因や部位にもよりますが、卵管の詰まりが改善しても機能が回復するかどうか分からないため、手術をせずに体外受精を選択する人が増えています」と説明。また、卵巣では病変が認められる器質的な病気よりも、機能低下の方が懸念されるといいます。