脳細胞やその機能になんらかの悪影響を与えることが疑われている携帯電話の電磁波。それが逆に、アルツハイマー病の治療に役立つ可能性が出てきた。米・南フロリダ大学のGary W. Arendash氏らは、マウスを用いた研究結果を米医学誌「Journal of Alzheimer's Disease」(2010; 19: 191-210)に発表。米国の携帯電話と同等の電磁波(918メガヘルツ)照射で、アルツハイマー病の進行に関係する老人斑を形成するアミロイドβタンパク(Aβ)の蓄積が低下したという。