「妊娠中には関節リウマチの症状が楽になる」といわれるように、母体にとって本来は異物である胎児を守るべく、妊娠中は母親の免疫力が抑えられるが、出産とともに一気に回復する。そのため、妊娠中はおさまっていた関節リウマチの症状が急激にぶり返す(再燃する)ことがある。2月27日に開催された神戸大学の整形外科リウマチ教室「若いリウマチ患者さんへ:就職や妊娠、育児について」では、同科の三浦靖史准教授が関節リウマチ患者の育児について講演。「病状をしっかりチェックして、症状が再燃するようであれば、状況が許す限り速やかに治療を再開する必要がある。しかし、母乳育児を希望する場合には、使える薬が限られることにも要注意」と述べ、その際の治療選択肢について助言した。