心臓の病気で人が倒れた場合、救急車を呼ぶのが第一。しかし、心臓や呼吸が止まってから1分経過するごとに生存率は7~10%ほど下がるといわれている中で、救急車の到着は平均で8分以上もかかる。ここで活躍するのがAED(自動体外式除細動器)だ。電気ショックで心臓の痙攣(けいれん)を止め、正常な動きに戻す機械だが、使い方を誤ると効果がないどころか使っている人にも被害が出てしまう。AEDの正しい使い方と注意点について、日本医科大学付属病院(東京都)高度救命救急センターの布施明准教授に聞いた。