米ニューヨーク州立精神医学研究所のMadelyn S. Gould氏らは、自殺に関する新聞報道が10代の群発自殺(自殺の連鎖)に影響する可能性があると、5月2日発行の英医学誌「Lancet Psychiatry」(電子版)に発表した。「ウェルテル効果」と呼ばれるこの現象は以前の研究でも指摘されていたが、全国規模で単発の自殺と比較した研究としては初のものという。なお、この研究はインターネット普及前のデータを使って検討しており、論文の論評者は「インターネットなどの新しい形のメディアは、群発自殺の危険性をさらに高める恐れがある」と指摘している。