大人を中心とした風疹の流行によって予防接種を受ける人が増えているが、それに伴い、麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)や風疹ワクチンが不足する事態になっている。厚生労働省は現時点で8月頃から不足するとの推計を示しており、メーカーも出荷制限を開始。大人への接種を制限する医療機関が出てきただけでなく、子供の定期接種にも影響が出始めている。一部の医師は、海外からおたふくかぜを含めたMMRワクチンを個人輸入する動きもあるようだ。ワクチンが不足することで、先天性風疹症候群だけでなく、子供の麻疹感染が懸念される。現場の医師たちを取材した。 最新の風疹(三日ばしか)発生報告数と年間推移を見る