製薬大手の第一三共が開発した"国産"抗インフルエンザ薬の「イナビル」(一般名ラニナミビル)だが、欧米での臨床試験では効果に疑問符が投げかけられた。インフルエンザの症状が改善するまでの期間がプラセボ(偽薬)と変わらなかったという。欧米での承認を目指して臨床試験を行っていた米製薬メーカーのビオタは、これ以上独自にイナビルの開発を進める予定はなく、今後の展開は「第一三共と話し合っていく」としている。